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2021/07/03

仙台歴史さんぽ「水力発電発祥の地、三居沢」

第二作は広瀬川物語になりますが、仙台市の三居沢は1888年(明治21年)、宮城紡績会社が日本最初の水力発電を行った地です。
 紡績機械の動力用として設置していた国産40馬力の水車を用いて、三吉電機工場製の5KW直流発電機を運転し、工場の夜間作業用に白熱電灯とアーク灯を点灯しました。
 電気事業用で日本初の水力発電所として知られる、「京都市の蹴上発電所」が供給を開始する3年前に、自家用としての水力発電に成功しております。
 その後、大型の水車・発電機の導入や、東北地方初となる電気供給事業の開始、仙台市電気部等への事業承継を経て、1951年より東北電力が所有している今も現役の水力発電所です。

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それでは、隣接する丸い「三居沢電気百年館」に入りますが、ここからはガラス越しに稼働中の発電所内部を見学できます。

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外に出て二つの建物の隙間を進むと、ここからも中の発電設備が覗けますが、建物裏には立派な慰霊碑が建てられておりました。
 広瀬川の取水口から導水路は2キロ強、そのうち85%が隧道では、土木技術の進んでいない明治の世では想像に難くありません。
 でも、東北地区の電力事業100年における、殉職者の慰霊碑かも知れませんね。「合掌!」

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