みちのく仙台発!!、名湯秘湯、バードウォッチング、自然観察!!、備忘録
今日は久々の「里山の生きものたち」ですが、鳥撮りで広瀬川河畔を
歩いていると、たまにこんな珍客に出会い、大人の「追いかけっこ」が
始まります。
「いたちごっこ」やら「いたちの最後っ屁」など、あまり良い表現には
使われない子たちですが、見るだけなら可愛いんですよね。
中洲や寄り洲の堆積土砂撤去や、立ち木の大規模な伐採は、多く
の生きものたちの住処を奪いましたが、どっこい皆元気なものです。
小さな中洲も徐々に復活して、イカルチドリやイソシギが子育てを
始め、これが本当の「いたちごっこ」でしょうか。
国や県の偉いお役人は、もっともっと自然の営みを学ばないとネ!!
なお、以前のMyブログ投稿記事、「いたちの最後っ屁」はこちらです。
http://blogs.yahoo.co.jp/hitounimegumare/28521687.html
「国見温泉“石塚旅館”」は、“秋田駒ケ岳”の中腹にひっそりと佇む、
秘密にしておきたい開業1804年の湯宿です。
ここは、もと南部藩お抱えの湯治場でしたが、現在の当主である
石塚(6代目)さんのご先祖が譲り受け、今に至っているとか!!
全国的にも珍しいエメラルドグリーンの硫黄泉は、バスクリンでも
入れたような魅惑的な色合いで、神経痛・リウマチに効く名湯です。
1)、「エメラルドグリーンの湯」にとうちゃこ!!
2)、見えてきました名物「露天風呂」
3)、ちなみに中は、顔も緩むこんな楽天地!!
4)、小さめに我が友人たちも初デビュー!!
5)、大小二つの内湯も同じ色合い!!
6)、ここは県境、近くのお山の登山口です
岩手県南部の全八湯、長々とお付き合い頂きありがとうございます。
湯めぐりの七湯目は、3日目の朝大沢温泉を出発して向かった、こちらも
古き良き昭和の趣に心が緩む「鉛温泉“藤三(ふじさん)旅館”」です。
旅館部と湯治部に分かれた、東北らしい温泉文化のお宿ですが、最近
ハイグレードの新館が出来たというので訪ねてみました。
さてこのお宿の名物は、宮沢賢治も愛した「白猿の湯」で深さ1.25m、
元々は川床から温泉が自然湧出していた場所を囲んで浴槽とし、それを
中心にして建物が出来たそうです。
1)、懐かしい旅館部の玄関と秘湯の会の提灯
2)、玄関を入ったロビーにもポスターが
3)、まずは、ゆったり入るなら「白猿の湯」
4)、男女別小浴室「桂の湯」の内湯
5)、こちらは川沿いにある露天風呂
6)、いよいよ最後が、新館「心の刻 十三月」
ちなみに、全14室の新館は、すべて60㎡以上のゆったりした設え、自家
源泉かけ流しの半露天付き、ただしお一人35,000円にはたじろぎます。
でも止まっている車のグレードが違いました。 (壁に写るのは私の大衆車)
この時期、大沼で見られる鳥さんと言えば、前回のカンムリカイツブリ
と「ヨシゴイ(葦五位)」ですが、今回は後者のご登場です。
国内のサギの仲間では最小で、ハトより少しだけ大きいかなと思う、
そんな程度の小物のサギ族です。
夏鳥として渡来して、九州以北のヨシ原で子育てをし、ここ仙台でも
数少なくなったヨシの湿地で見られます。
ご覧のように、沼の端に生えているヨシの茎を両足で掴み、器用に
水辺を歩く様は神出鬼没、さながら忍者の行動に似ております。
なお、今年最初に出会った感動的シーンは、雨の中のこちらです!!
http://blogs.yahoo.co.jp/hitounimegumare/35020094.html
今回の旅の第五湯は、花巻南温泉郷の入り口にある一軒宿、以前は
「水松園」という名の湯宿で、20万坪の広大な敷地にはスポーツ施設
が揃い、さながらスポーツ・スパといった雰囲気でした。
しかし時代の波に乗り切れずに、4~5年前から休業状態でしたが、
今新しい風を感じるガーデンリゾートに変身中です。
日帰り入浴にも開放されている食事会場は、広々とした座敷スペース
で掘り炬燵式、すべて現代風にアレンジされました。
新しい宿の名は「悠の湯 風の季(はるかのゆ かぜのとき)」、泉質は
以前から美肌の湯として評判だっただけに嬉しい再スタートです。
1)、従来の建物は全面的にリニューアル
2)、玄関の雰囲気もオシャレになりました
3)、フロントから眺めた玄関の風景
4)、鹿踊りの大浴場はシンプルに変身
5)、以前の洗い場は網戸付きの半露天に
6)、さらに檜の露天風呂もお目見えです
なお、こんな写真が撮れたのも、温泉バカにご同情いただいた入浴中
のお客様のお陰です。 (感謝!!感謝!!)
奥羽山脈の豊かな自然に囲まれた「湯田温泉峡」は、かつて「遊びは湯本、
湯治は湯川!」と言われた二つの温泉をはじめ、巣郷、大沓、槻沢、左草、
川尻、錦秋湖など、多くの温泉施設で形成されています。
ユニークな施設が多いのもその特徴ですが、「川尻温泉“ほっとゆだ”」は
全国でも珍しい温泉付きのJR駅です。
しかも、浴室には時計ならぬ、列車の発車時刻を知らせる「信号付き」で、
これなら安心して湯浴みが楽しめる訳です。
1)、温泉峡の玄関口「ほっとゆだ駅」と共同浴場
2)、駅舎2階から眺めたのどかな風景
3)、大浴場は、ぬるめ、ふつう、あつめの三段階
4)、しかも、発車時刻を知らせる「信号付き」
青(45~30分)、黄(30~15分)、赤(15~発車迄)
5)、なんと、家族風呂まである念の入れようです
さて、次は花巻南温泉郷「松倉温泉」で、昼食付き入浴でもいたしましょう。
仙台市野草園のモミジ林に暮らす「キビタキ(黄鶲)」ご夫婦ですが、
こちらも子育てに大忙しのご様子でした。
ただし、この写真は湯めぐり直前に撮ったもので、もう巣立ちを
済ませているかも知れません。
黄色がオスで、地味な子がメス、どちらも口一杯に虫を銜えており、
これでよく鳴けるものと感心してしまいます。
今日のオマケは、季節の花アジサイ属「シチダンカ(七段花)」です。
【今日のウンチク、アジサイ属「シチダンカ(七段花)」】
山紫陽花の変種で、シーボルトがヨーロッパに紹介してから130
年間、誰にも見つからず、一時は幻の花と言われました。
和名は花が七段になって咲くため名付けられたそうで、可愛らしい
紫陽花も良いものですね。
奥羽山脈の渓谷、岩手と秋田の県境沿いにある湯治の里「湯川温泉」、
その中でも“奥の湯”と呼ばれる最深部にあるのが「高繁旅館」です。
加水なし、加温なし、循環ろ過なしという三原則を守れるのは、毎分
850ℓという県内有数の湧出量の成せる業です。
懐かしい湯治宿も、今ではご立派な鉄筋コンクリート製の6階建て
(前から見ると4階建て)ですが、昔ながらの湯治設備も充実しており、
プチ湯治の連泊がお安くのんびり楽しめます。
1)、古き良き湯治宿の面影を残す「高繁旅館」
2)、建物裏の自然湧出の風景もステキです
3)、男性露天風呂には何ともリアルな男女の神様
4)、露天風呂は男女共渓流に面しております
5)、大好きな箱湯(蒸し風呂)でのんびり
6)、翌日の朝湯、独り占めの大浴場の風景
渓流では「カジカガエル」が鳴き、裏のブナ林では「オオルリ」が賑やか
でしたが、森が深く鳥撮りはギブアップでした。
さて、湯めぐりの第二湯は、「夏油温泉」から北上市内に戻る途中にある
美人の湯の一軒宿、ここ「瀬美温泉“桐の花 山吹の花”」です。
夏油温泉の発見以来、この界隈では盛んに温泉探索が繰り返されて、
こちらは1960年(昭和35年)に湧出に成功した新しい湯宿です。
このお宿の自慢は、一度に30人以上が入浴できる大露天風呂ですが、
時代の流れか客室露天の新館「桐の花」が、お隣りにお目見えしました。
1)、昔懐かしい本館「山吹の花」の正面玄関
2)、左側が新しく出来た「桐の花」の建物
3)、「本館内湯」で美人の湯を堪能します
4)、開放的な「大露天風呂」男性側半分の景色
ここ瀬美温泉は3つの源泉(アルカリ性単純温泉、泉温42~46℃)が
湧く名湯ですが、個性的な温泉を二つ並べるとやや霞んでしまいます。
二泊三日の湯めぐりで、一番気がかりだったのが鳥さんの巣立ち!!
とりわけ「カンムリカイツブリ(冠鳰)」のおんぶ姿は、ヒナ鳥の時しか
見られませんので、気になって夜も眠れず昼寝をしておりました。
旅から戻った翌16日は、早速大沼の観察に出かけましたが、鳥友
Sさんがいたお陰で、こんな風景が撮れました。
四枚目のように、親鳥が伸びをしてくれたお陰で、おチビが飛び出し
その数は4羽、最後は“ほのぼの家族”の集合写真でした。 (感謝!)
「でもでも、遠いんだよネ~!!、切り出してもこんなものです!!」
なお、ヨシゴイのオスは何度か飛ぶ姿を見かけましたが、最後の最後
にメスも見つけましたので、こちらも期待が持てそうです。
今回の湯めぐりの第一湯「夏油温泉“元湯 夏油”」、ここはブナの原生林
に囲まれた深山幽谷の地で、西暦850年頃に発見されたと言われます。
ここには昔から変わらぬ野趣溢れる七つの温泉があり、特に露天風呂
五箇所は湯船そのものが源泉口で、自然湧出源泉かけ流しの湯です。
奥羽山脈の自然の懐にひっそりと息づく「秘湯中の秘湯」には、遠来の
仲間も大感激でした。
1)、秘湯のお宿「元湯 夏油」の顔とも言える本館
2)、名物露天風呂「大湯」への道は、全40室自炊部の建物群
3)、「疝気の湯」から眺めた大湯と大自然の風景
4)、45℃を超える「大湯」は、相変わらずの我慢の湯
5)、階段から見下ろす右が「真湯」、対岸には「女(目)の湯」
6)、「女(目)の湯」から眺めた「真湯」
ここの温泉旅館の写真は、浴槽よりも建物と大自然の風景でしょうか!
(最後にお宿の名誉のために、人を入れない撮影は大変なんですよ!)
【夏油温泉、「夏油(ゲトウ)」の由来】
「ゲトウ」という名前については、アイヌ語の「グット・オ」(崖のあるところ)
からきていると言われます。
冬期は雪のため利用できないところから「夏湯(げとう)温泉」と呼ばれ、
お湯が夏の日差しを反射して油のように見えたので、後に「湯」が「油」に
なったと伝えられています。
今回の岩手の湯めぐりで選んだ、二日目のお宿が「大沢温泉“菊水館”」!!
ここは宮沢賢治が少年期、父に幾度となく連れてこられ、後年花巻農業校
の教師時代には、生徒たちを引き連れて湯浴みに来た場所です。
又、日本のロダンとも言われた高村光太郎は、東京大空襲でアトリエを失い、
その前には最愛の妻“智恵子”をも失い、失意のうちに賢治の父を頼ってここ
花巻に疎開しました。
以後7年間、光太郎は花巻を愛し、大沢温泉を「本当の温泉の味がする」と
喜ばせたそうです。
(ここ大沢温泉は、山水閣、自炊部、菊水館の三つから構成されています)
1)、大沢温泉「菊水館」、おもてなしの入り口です
2)、1)の建物の裏側、一階角部屋が二日目のねぐら
3)、6畳8畳二間続き、広縁のある部屋の雰囲気
(一泊二食、税別9,600円といつもより割高)
4)、いつもの定宿は、茅葺き屋根の「菊水館」
(こちらは6畳または8畳で1~2割安いです)
5)、橋を渡って自炊部と新館のある山水閣へ向かう
6)、自炊部の名物混浴露天風呂「大沢の湯」
7)、対岸の左端は、菊水館の内湯「南部の湯」
8)、木造りの「南部の湯」もなかなか開放的です
今回の岩手南部の湯あたりの旅、二泊三日全8湯の6湯目ですが、今日から
鳥撮りを交えながら順次ご紹介いたします。