みちのく仙台発!!、名湯秘湯、バードウォッチング、自然観察!!、備忘録
昨日でやっと温泉一覧表の主要データーの入力も終わり、しばしの
コーヒータイムで過去のデーターを見直してみました。
「温泉編」と「野鳥編」の写真では、2009年4月から今年の11月
まで、五年半が吹き飛んでしまいました。
仙台市内からあまり遠出をしない人間としては、こんな野鳥さん達
とお別れでした。
【「逃がした魚は大きかった!!」】
◇ベニヒワ、オオマシコ、ヒレンジャク、キレンジャク、アカショウビン、
ヤマセミ、フクロウ、アオバズク、シマフクロウ、オジロワシ、オオタカ、
マミジロ、サンショウクイ、ハシブトガラ、コマドリ、クロツラヘラサギ、
アカウソ、サンコウチョウ、カンムリカイツブリ(夏羽)、ササゴイ、等
奇跡的に残った「キクイタダキ(菊戴)」に慰めてもらおうかな~!!
福島市飯坂にある「医王寺」は、山号を瑠璃光山といい、平安時代の天長
三年(826年)に開基されました。
また、源平物語に出てくる佐藤継信・忠信兄弟をはじめ、佐藤家の遠祖、
一族の菩提寺でもあります。
【芭蕉「奥の細道」】
芭蕉は元禄二年(1689年)、46歳の時「奥の細道」の行脚でこの地を訪
れております。
伝え聞いた佐藤一族の忠孝、その墓を詣でて懐古の情断ちがたくここを
去り、その夜は近くの飯坂温泉に宿をとりました。
笈も太刀も 五月にかざれ 紙幟
(おいもたちも さつきにかざれ かみのぼり)
【悲劇の武将兄弟】
源義経が平泉の藤原秀衛のもとから旗揚げしたのに伴い、源氏の御曹司
を守るという絶対的な使命を帯びた継信・忠信兄弟は、平家との合戦で
目覚しい活躍をしますが、惜しくも兄継信は屋島の合戦で義経の身代わり
となって討ち死にしました。
その後義経が兄頼朝と和を失い、都で追っ手に遭い攻め立てられた時、
弟忠信は義経を装って敵をひきつけ、その間に主従一行を脱出させること
ができました。 しかし本人は討ち死にしてしまいます。
その後無事奥州に下った義経一行は、平泉への途中大鳥城の父元治に
会い、継信・忠信兄弟の武勲を伝えるとともに、追悼の法要を営んだといわ
れております。
兄弟をはじめとする佐藤一族の墓は、奥の院の薬師堂の傍らに立ち並ん
でおり、兄弟の墓は木漏れ日にひときわ輝いていました。
太白山山麓の佐保山林道でも、やっと「カシラダカ」が見られるようになり
ましたが、その子たちを眺めていると、藪の中から「ミソサザイ(鷦鷯)」が
飛び出してきて、チャッチャッ!と激しく鳴き出しました。
細かい斑点や横斑のある体、ピンと立った尾羽が特徴の可愛らしい子
ですが、そんなに警戒音を鳴らさなくともネ~!!
【「ミソサザイ(鷦鷯)」の特徴】
全長約10cm、体重約9gと、日本で最も小さい子の一つで、地味な野鳥
ですが、体型や行動から見分けのつきやすい子です。
種子島以北に留鳥として分布し、主に山地から亜高山帯の渓流近くや
湿った凹凸の多い林床に暮らしますが、冬場は低山の沢や崖地に移動し
ますので、ここ笊川沿いでも見かけるようになりました。
春になると、体に似合わぬ大きく複雑な鳴き声で、私たちを楽しませて
くれますが、今は他のホオジロ類と同様チャッチャッ!だけなんですよね。
古くから飯坂町民の内風呂として利用されてきた共同浴場は、温泉
街に8つ、更に少し離れた奥飯坂に「天王寺穴原湯」と計9つ!!
いくつかのお風呂をはしごして歩くのも楽しいものです。
ただし、お湯の温度がやや高めなので、よそ者には浴槽が二つある、
ここ“導専の湯”と“波来湯”が無難かもしれません。
でもこの日の温度は「あつ湯」も「ぬる湯」も47.2℃、地元の方が
うめても良いというので、手前の湯は45℃にさせて貰いました。
【ふだん着の温泉「導専(どうせん)の湯」】
昭和37年に作られた共同浴場で、この土地の地名から名付けられ
ました。 住宅街にある温泉で、地域の人々の共同場として親しまれ
ており、この温度には慣れているのでしょうね。
二つの浴槽の湯口には、うさちゃんが頭に手ぬぐいを載せてご挨拶
とは、何ともご愛嬌な風景でした。
今回のプチ湯めぐりのきっかけは、ミヤギテレビの「OH!バンデス」で、
飯坂温泉の双葉旅館が紹介され、女将が野菜ソムリエという料理自慢
のお宿に惹かれたためでした。
番組の翌日には、一人旅と断った上で予約を入れ、美食と美酒そして
4つのかけ流しの湯を満喫いたしました。
1)、外観はシンプルな一日限定8組の小さな湯宿
2)、初日の男性浴室「花灯りの湯」
3)、次は貸切専用の寝湯「百年の湯」へ
4)、次も貸切専用の露天「月灯りの湯」
5)、こちらでは、「振舞い酒」まで用意されており、
夕食までの間ちびりちびりと過ごすひと時!!
6)、翌朝の男性浴室「石灯りの湯」
7)、露天の湯は、古の鯖湖湯の湯石から注ぎ込まれます
いつもながら、食事処にはカメラを持ち込まないため、お料理の写真は
ありませんが、今回感激した3品をご紹介いたします。
◇ 夕食のデザートは「焼き林檎のアイスクリーム添え」
◇ 朝食のジュースは「小松菜と林檎のミックスジュース」
◇ 帰りのお土産は「女将手作りの林檎ジャム」 素敵な心配りでした!!
(福島市はフルーツ王国、この時期はリンゴの収穫期です)
飯坂温泉発祥の地ここ「鯖湖湯」、そのすぐ傍に百年前にタイムスリップ
したような土蔵造りの湯宿があり、一度は訪れたいと思っておりました。
江戸・明治期の面影を残す、一番左にある「明治館」は明治29年完成
と日清戦争のすぐ後のこと、正面玄関の「江戸館」が幕末期とは、何とも
剛毅な歴史建造物が自己主張をしております。
【このお宿の特徴を、簡単にご紹介いたします】
1)、老舗旅館ながら日帰り入浴可(700円)、ただし事前予約制
2)、部屋数は11ありますが、一日限定5組のお宿でした
3)、お風呂は2つありますが、男女別ではなく貸切使用です
(これで事前予約の意味も、良く分かりました!!)
4)、私の入浴した浴室はカランなし、旧・鯖湖湯の御影石を移築した
100年前の風情です
古き良き時代にタイムスリップしたい方は、ぜひぜひこちらの宿にお泊り
いただき、建物内の歴史探検もしてみませんか。
(個人的な趣味では、こんなお宿が一番元気でいて欲しいんですよネ!)