みちのく仙台発!!、名湯秘湯、バードウォッチング、自然観察!!、備忘録
いよいよ、今回の「鳴子温泉郷、五温泉七色の湯めぐり」も最後となりますが、
旅の〆は二日目のお宿、鳴子温泉の「旅館 すがわら」です。
創業は江戸時代の慶応元年(1865年)という鳴子屈指の老舗旅館で、
ご自慢は何と言っても源泉かけ流しの湯使いです。
日本温泉協会から無加水、無加熱、無循環の認定を受けた湯は、湯あたり
がやわらかく、さらりとしたナトリウム-硫酸塩・塩化物泉(含食塩・芒硝泉)、
PH8.7のアルカリ性のお湯です。
男女別大浴場と露天の他に、貸切の内湯が2つ、半露天が2つあり、何と
日帰り入浴客にも解放されております。
又、一人旅にもやさしく一泊二食10,230円(税込)、しかもサービスには
生ビールがチョイスできて、冷蔵庫への持込自由、お料理は部屋食でブルー
ベリーの食前酒から始まるお献立付き、いたれりつくせりのお宿でした。
1)、まずは落ち着いた雰囲気のお宿の全景
2)、本日のMyルームから見たお宿の造り
3)、サルスベリの花がキレイな大浴場です
4)、大浴場を出ると可愛らしい露天風呂が
5)、中庭の池に浮かぶ足湯は「蒼天の湯」
6)、4つある貸切風呂の二つは半露天風呂
宿泊してこそ分かる、久々に感激した、客室数18のおもてなしの湯宿でした。
鳴子の湯めぐり二日目のお宿は、鳴子温泉の「旅館すがわら」ですが、この日は
朝から川渡温泉「藤嶋旅館」、東鳴子温泉「勘七湯」とめぐると、さすがのおバカ
も疲れてきます。
昼に食事が出来て、のんびり過ごせる場所として選んだのが、ここ中山平温泉
の「なかやま山荘」でした。
日帰り入浴500円、午前10時から午後3時までは無料の休憩所がついており、
冷し中華700円とあわせ、しめて1,200円と割安でした。
お宿のパンフレットを見ると、一泊二食でも一万円札でおつりが出るようです!!
【鳴子温泉郷にも秋風が忍び寄るこの頃】
この宿は公共の施設だったと記憶していますが、昨年4月にリニューアルオープン、
今は東鳴子温泉「ホテルニューあらお」の傘下になったようです。
中心地の鳴子温泉でも、お宿の看板こそそのままですが、「吟の庄」 「ますや」
「幸雲閣」 「幸雲閣別館」と4つもの宿が、秋田の田沢湖高原温泉 「山麓荘」の
グループ傘下となっております。
(ただし、山麓荘はグループ名なので経営の母体まではよく分かりません)
鳴子温泉の某名門ホテルで聞いた話によれば、外国人観光客の団体格安パック
を受け入れているお宿はいつも決まっているようで、静かな旅の中でロビーでも
風呂の中でも、独特の甲高い声を発する皆さんとはご一緒したくないですネ~!!
さて、大沼で出会ったカイツブリの二番手は、「ハジロカイツブリ(羽白鳰)」ですが、
私にとっては初見の鳥さんでした。
【とにかく雄弁な、ハジロちゃん】
「せっかく出てきてやったのに、季節はずれはないやろ!!」
「なん(?)、夏羽(繁殖羽)を期待しとったって(?)」
「いつまでも、人間のようにさかりはついてへんって!!」
「それに、あたいは乙女やで~!!」
「え~って、人間界では死語に近い言葉やろ!!」
「そう言えば、大人AKBがコマーシャル通り卒業やって(?)」
「でも、おっちゃん、あの子二児の母親やんか!!」
「いつまでも、ミーハーやってる年やないんやで!!」
「さてと、まじめに撮ってくれんと承知せんからな!!」
「ほな、AKBのように可愛らしく、ハイ・ポーズ!!」
「季節感出すために、ハスの花もつけとってな~!!」
全長は30cmほどで、一般的なカイツブリよりやや大きく、ハトくらいの大きさです。
写真では見づらいのですが目が赤く、くちばしがわずかに反っています。
冬羽はのどから腹にかけて白く、他の部分は黒いのですが、夏羽ではお腹の白
を除くと真っ黒で、後頭部にイワトビペンギンのような金色の飾り羽がつきます。
水に浮いている間は黒っぽいのですが、飛びたつと羽の内側に白い部分が見え、
これが名前の由来になっています。
しばらく鳥撮りから見放されていましたが、24日(日)に訪れた仙台市野草園で
耳寄りな情報を入手しました。
カンムリカイツブリが農業試験場脇の「大沼」で子育てをしているとのことです。
野草園を出るとすぐそちらに向かいましたが、現地に到着すると、あの仲良し
夫婦の姿を見つけます。
お聞きすると、すでに10日前からこちらに通っているそうで、やはりこの方々
は只者ではありません。
後半二枚は翌日に撮ったものですが、曇天でしたがおチビたちのゼブラ模様
も確認することが出来ました。 でも、いずれも遠いよネ~!!
1)、パパっ子、ママっ子
2)、パパいってらっしゃい
3)、三つ子のてんこもり
4)、パパはどこかな (?)
なお、「カンムリカイツブリ(冠鳰)」の解説と今年3月の掲載記事はこちらです。
http://blogs.yahoo.co.jp/hitounimegumare/33185907.html
http://blogs.yahoo.co.jp/hitounimegumare/33146174.html
天明4年(1784年)創業、200年以上の歴史を持つ湯治宿ですが、古めかしい
印象はなく、伝統を守りながらも「新しい湯治スタイル」を発信するお宿です。
7代目若主人の現代的な感覚が随所に活かされており、ここ東鳴子温泉では
先にご紹介している「旅館 大沼」と、経営スタンスが双璧と感じられます。
源泉は2つあり、東鳴子の赤湯共同源泉の「大浴場」と、自家源泉の勘七源泉
を引湯している「不老泉」と呼ばれる「小浴場」があります。
大浴場は温度が高いため10%程度の加水で調整していますが、若さを保つと
評判の「不老泉」は源泉かけ流しで、アルカリ性で冷え性や神経痛に効くという
湯は、遠方から訪れるファンも多いようです。
川渡温泉随一の老舗旅館として、昭和8年の建物を今に残すここ「藤嶋旅館」は、
湯治場の風情が香る落ち着いた佇まいが大好きです。
昔から「脚気川渡」と言われてきたように、動かなくなった足や、取れない痛み
を癒してくれた「真癒(しんちゅう)の湯」は、大きな浴槽にたっぷりと湯が溢れて
おり、飾り気のない浴室にも心が和みます。
川渡には共同浴場もあるのですが、ここは昔から町の共同湯の役目も果たし
ており、入浴時間は朝の7時から23時まで、入浴料金は今年から100円アップ
して300円になりましたが、良心的ですよね!!
やや緑灰色の含重曹芒硝-硫黄泉の湯は、身体を沈めるとじんじんと芯から
癒されるようで、ほのかに硫黄の香りがするありがたいお湯でした。
1)、早朝のためこんな静かな佇まいが撮れました
2)、大切に使われている客室の風景もステキです
3)、右側が大浴場、左側が脱衣所とシンプルな造り
4)、今回初めて撮れた、無人の大浴場の風景です
入浴客は私を含めて五人だったのですが、三人が一斉にあがり、残るお一人は
洗い場というワンチャンスでした。
今や全国各地のイベントで曲技飛行を披露する「ブルーインパルス」ですが、
この飛行隊を一番愛している人々は、お祭りにもブルーの服装で参加する、
ここ東松島市の皆さんではないでしょうか。
宮城県東松島市矢本に所在する航空自衛隊「松島基地」には、パイロット
の養成部隊である第4航空団が配置されており、ブルーインパルスの本拠
地としても知られております。
昨日は東松島市の「夏まつり」、3.11の大震災以降「航空祭」は行われ
ていませんが、飛行展示はプログラムにしっかり組み込まれていました。
【東日本大震災と松島基地】
3.11の大震災、東松島市では震度6強を観測し、発生から1時間10分後、
松島基地は高さ2m以上の津波に襲われました。
当日は天候による視界不良、地震による捜査機の車輪のズレ、滑走路の
亀裂等の理由から、余震が続く中で航空機を飛ばすことが出来ず、基地内
の28機すべてが水没、基地機能は完全に喪失しました。
ブルーインパルスは、震災翌日に予定されていた九州新幹線全線開業の
祝賀飛行のため、10日から福岡県芦屋基地に移動しており、被害を受けた
のは、基地に残っていた予備機1機のみだったそうです。
開湯は今から約1,000年前といわれるここ「川渡温泉」ですが、その温泉街から
やや離れたところにある「山ふところの宿 みやま」は、主に長期滞在の湯治客に
親しまれてきた小さな湯宿です。
そんなお宿に平成8年、ログハウス調の別館が増築され、母屋・本館・別館が一
つの導線でつながれました。
本館5室は和室6畳にキッチンの付いた湯治向け、別館5室は和室10~12畳
で各室トイレ付きの旅館部として使用されております。
風呂は男女別内湯のみとシンプルですが、やや褐色の源泉がかけ流されており、
源泉温度42.7℃、使用位置38.5℃はこの季節にぴったりでした。
1)、田園風景のはずれ、山懐にある湯宿「みやま」
2)、懐かしい茅葺き屋根の母屋は今も現役です
3)、玄関を兼ねる本館と、木立に囲まれた別館
4)、別館ラウンジはゆったりした旅の始まりの空間
5)、宿泊した本館二階和室から眺めた田園風景
6)、温めの褐色の湯は弱アルカリ性の単純温泉
【今様湯治の小さなお宿】
ここは一人旅にも優しい「今様湯治のお宿」で、本館は一泊二食付き8,500円、
室内にはキッチンと調理器具一式、そして冷蔵庫が付いており、持ち込んだお酒
をちびちびやりながら、のんびりと時を過ごしました。
こんな空間に身をおくと自然に心も開放され、翌日朝風呂のあとは温泉街まで
カメラ散歩、大好きな「藤嶋旅館」を被写体に遊びました。
鬼首の名所「かんけつ泉」のすぐ傍にある吹上温泉「峯雲閣」には、地獄谷から
流れ落ちる湯滝の滝壺「仙人風呂」があります。
川そのものがダイナミックな露天風呂になっており、二年前の鳴子温泉郷の
ポスターでは、横綱の白鳳関が中央に陣取っておりました。
川風呂も露天風呂も混浴ですが、こういったワイルドな場所では、身も心も
オープンになって入りたいものです。
ただし、日帰り入浴は10~13時の三時間のみ、平日がおすすめのお宿です。
1)、野趣溢れる湯宿にも、温泉好きのライダーが!!
2)、内湯を出ると露天、そして滝の前が「仙人風呂」
3)、この開放感と湯滝のうたせ湯が絶妙です!!
4)、思いがけない助っ人の協力で、貴重な一枚ゲット
5)、こちらが混浴露天で、その真上が源泉口です
ただし、浴室内は撮影機材持込禁止、良い子は絶対マネをしてはいけませんよ。
二泊三日の鳴子温泉郷の帰り道、せっかくなので伊豆沼・内沼の「はすまつり」に
立ち寄り、名湯秘湯から自然観察の世界に切り換えました。
ここはハクチョウやガン、そしてカモたちの宮城県内最大の飛来地ですが、今日
は嬉しいことに「ダイサギ」が被写体になってくれました。
今回のプチ湯治、鳴子温泉郷の湯めぐりについては、明日から五温泉地七つの
湯宿を紹介してまいります。
【伊豆沼・内沼の概要】
ここは宮城県の北部仙台平野の中にある広い低地湖沼で、栗原市の若柳・築館、
登米市迫町にまたがっています。
この湖沼は、明治初期より干拓事業が始まり、現在では2/5程度になりました。
しかし、原生の自然をとどめる貴重な湖沼として、国際的にも高い評価を受けて、
昭和60年(1985年)にはラムサール条約にも登録された地です。
この湖沼は遠浅な地形のため、日本一と言われる蓮の群生を含め、水生植物の
宝庫であると共に、ガン、ハクチョウを始めとした約230種の鳥類が渡来し、魚類、
昆虫類なども極めて多い自然の宝庫とも言うべき湖沼です。
さてさて、世間では盆の入りから一気にUターンラッシュ、でも暇なオヤジは
これからお盆休みに入ろうとしております。
「なにも、おいらがそちらの世界に行くわけではありませんよ!!」
昨日、2つの湯宿に予約を入れ、鳴子温泉郷の5つの温泉地と6つの湯宿
をめぐる手はずが整いました。
現役の皆さんには申し訳ないのですが、お金はちょっぴりの年金生活者に
とっては、このタイミングが一番大事なんですよね。
今回予約を入れた川渡温泉「みやま」、鳴子温泉「すがわら」は、どちらも
ブログで知った情報で、おいらには未体験のゾーンです。
【1)、2)、東鳴子温泉「旅館大沼」】
今も混浴の大浴場の壁には、表情豊かな天女が舞っております
【3)、4)、鳴子温泉「ゆさや旅館」】
旅館を出て道路を渡るとすぐの、貸切露天風呂にも癒されます
鳴子温泉郷で大好きな小さな湯宿といえば、東鳴子温泉「旅館大沼」と鳴子
温泉「ゆさや」ですが、二つの宿の雰囲気を二枚の写真で味わっていただき
ながら、明日から三日ほどプチ湯治で、Myブログお休みのご報告です!!
8月13日、東日本大震災の被災地は、震災発生から4年目の盆の入りを迎え、
県内外で今回の犠牲者や先祖の御霊に手を合わせる催しがありました。
今日ご紹介するのは、一番町四丁目商店街で行われた“伊達武将隊”による
省エネキャンペーン「打ち水」と、夜に行われた「竹あかり」のイベントです。
1)、「打ち水」は美女を従え、政宗公自ら実践
2)、「打ち水」の体験も終わり、ご一行ご帰還
3)、良い子へのご褒美は、やはり「剣舞」かな
4)、七夕飾りの竹を再利用した「竹あかり」
5)、「竹あかり」に向き合う母娘の姿が印象的
6)、それぞれに祈りと夕涼みを楽しむ宵でした
これでお盆特集記事も終了となりますが、皆さま良い週末をお過ごしください。