fc2ブログ
2014/04/30

今日の秘湯「高湯温泉“吾妻屋”」







さて、福島の旅の二日目は、吾妻の自然に抱かれたお宿ですが、こちらも
「日本秘湯を守る会」の「高湯温泉“吾妻屋”」でした。
 ここは客室が僅か10室という小さなお宿ですが、男女別の内湯・露天・
外湯、それに内湯と露天にはそれぞれ家族湯があり、男女共5つの浴室で
寛げますので、ほぼ貸切状態で湯浴みが楽しめます。

   1)、旅館を出た露天風呂の建物(左から女湯、男湯、家族湯)
   2)、男性用の露天風呂
   3)、露天風呂の向かいにある「お休み処」
   4)、露天を通り過ぎ、道路を渡ると「外湯」の建物が見えてきます
   5)、男性用の外湯はカメラと共にご入浴
   6)、翌朝の温泉街、左が「吾妻屋」、右が以前紹介の「安達屋旅館」
      中央奥が薬師様の建物ですが、塵一つない道路がステキです

【源泉かけ流し宣言の温泉地「高湯温泉」】
自然に湧出した温泉水を各浴槽に供給し、溢れ出た湯はそのまま排出する
給湯・排水方法を「かけ流し」と言います。
 高湯温泉は地域にある全ての入浴・宿泊施設がこの方法で、循環や加水
・加温、機械を使った「汲み上げ」もしていません。 ここまで純粋な「かけ流
し」温泉は全国的にも大変珍しく、豊富な湯量と徹底した温度管理、それら
を守り続ける地域の「誇り」があるからこそ可能なことです。
 平成22年、高湯温泉は東北で初となる「源泉かけ流し宣言」を行い、この
湯と伝統を後世に伝え、より多くのお客様に喜んでいただけるよう努めてい
くことを誓いました。
                     (「高湯温泉」の紹介パンフレットより抜粋) 

2014/04/28

秘湯の野鳥「コガラとゴジュウカラ」





高山の温泉宿の朝は早く、窓の外では五時過ぎから鳥の声が賑やかでしたが、
その正体は軒下に巣を作っている「イワツバメ」たちでした。
 まずはゆったり朝風呂に入り、それでも朝食には一時間以上のゆとりがあり、
野鳥用のカメラを抱え標高1,200mの朝のお散歩でした。

【「コガラ(小雀)」の特徴】
全長12.5cm、黒いベレー帽のような頭上と白い頬、リボンのように黒いのど
が特徴で、山地の主に落葉広葉樹林に暮らします。
 冬も山地にとどまる傾向が強く、「ヒガラ(日雀)」のように冬になると市街地で
見かけることはありません。

【「ゴジュウカラ(五十雀)」の特徴】
全長13.5cm、青灰色の上面、黒い過眼線、先の鋭いくちばしが特徴の子で、
尾羽が短くややずんぐりした体型をしています。
 こちらも又、冬も山地にとどまりますので、木の幹を頭を下にしておりる姿は、
近くの里山でも見ることができません。


どちらも、高山の落葉広葉樹林に暮らしますので、今回の旅のターゲットでした。
(新着情報のトラブルで旅の模様をご覧でない方は、前日の記事も宜しく!!)

2014/04/27

今日の秘湯「新野地温泉“相模屋旅館”」






今年で40周年となる「日本秘湯を守る会」は、スタンプ帳に宿泊した旅館印
などを10個集めると、その中のお宿が無料招待となりますが、今回選んだ
お宿も「新野地温泉“相模屋旅館”」でした。
 このお宿の無料招待では、13.5畳と9.5畳二間の特別室が提供される
ので、チェックインの2時から翌日の10時まで、ゆったりのんびりと20時間、
露天と同様に大空間で寛ぐことができました。

   1)、本館一階から下った方の湯小屋も改築されました

   2)、サッシの窓になり、外の景色も大きく望めます

   3)、野趣満点の男性露天は、何故かこの日は無色透明

   4)、露天風呂から仰ぎ見る雪の残る鬼面山の山肌

   5)、翌朝五時過ぎ、4階客室からは日の出も望めました

土湯峠温泉郷はこの他、野地、鷲倉、赤湯、そして幕川と一軒宿が並びます。

2014/04/26

大河ドラマ「八重の桜」ふたたび






今回の福島の湯めぐりで選んだ二日間の湯宿は、初日が新野地温泉「相模屋」さん、
二日目が高湯温泉「吾妻屋」さん、どちらも野趣溢れる露天風呂が特徴の秘湯の会
のお宿でした。
 この二つのお宿で、我が相棒は充分満足のご様子で、最終日は少し足を伸ばして、
NHK大河ドラマ「八重の桜」の舞台、会津若松の鶴ヶ城を訪れました。

     「 明日の夜は 何国の誰か ながむらん
                   なれし御城に 残す月影 」

明治元年(1868)9月22日巳の刻(午前10時頃)、会津藩は「降伏」の旗を掲げ、
壮絶な戦いを繰り広げた籠城戦に終止符が打たれました。
 山本(新島)八重は、新政府軍が鶴ヶ城に入城する様子を「切歯扼腕(せっしやく
わん)」(歯ぎしりし腕を強く握るほど無念な様子)の思いで見守ったと晩年(84歳)
に語っています。
 降伏の儀式が終わり夜が更けると、八重は三の丸の一角で一首の和歌を詠み
ました。 このとき「月が物凄いように輝いていた」とのちに回想しています。
 (八重が物心ついた時から日々見上げてきたお城、籠城戦では城を枕に殉死する
覚悟までしたこの鶴ヶ城が、明日からどこの国の誰の手に渡ってしまうのか。)
 煌々と輝く月明かりの下で読まれた和歌に、八重の無念さが込められています。

                                  【城内の説明書きから転載】

2014/04/22

春のさえずり「キセキレイ(黄鶺鴒)」



全長20cm、主に渓流の上流部に暮らす黄色いセキレイで、長い尾を上下に
振る習性があるので、別名「石たたき」とも呼ばれてきました。
 羽ばたきと滑翔を繰り返し、大きな波状に飛ぶ際は、「チチン、チチン」と高く
澄んだ声で鳴きますが、この時期は電線や屋根の上で、「チチチッ、チチチッ」
とさえずります。
この日も、太白山自然観察の森の笊川で、二羽仲良く飛び交っておりました。

【追伸】
「東北の温泉バカ」は明日から三日ほどブログをお休みいたします。 久しぶり
の湯めぐりで、福島の土湯峠界隈を回ってきます。
このため、明日からのコメントにはしばしお返事できない事をお許し下さい!!

2014/04/20

春のさえずり「イソヒヨドリ(磯鵯)」





全長25cm、ヒヨドリと呼ばれますがツグミの仲間で、古くは「磯ツグミ」
「岩ツグミ」と呼ばれましたが、海岸線だけでく、この広瀬川河畔の子は
市街地のビルに暮らしているようです。
 宮沢橋の橋桁が好きな子ですが、この日は広瀬橋に近い工事車両の
駐車スペースで虫を追いかけており、しばらくお相手をしてくれました。
 この時期、「チヨチー!、ピィーチュリー!」などと聞こえる美しい声で
さえずりますが、毎回違って聞こえる複雑な鳴き方なんですよ。

  「おっちゃん、今日は大サービスやん!!」
  「お願いやから、格好良く撮ってや!!」
  「ほいで、今日は嫁はんも連れてきたで!!」
  「おっちゃんの好きな、AKBのユキリンに似とるやろ!!」
  「うちのは、ステージの似合う女なんや!!」
  「おいらにも、やっと遅い春がきよった!!」
  「十八番の恋の歌でも聞かしたろか(?)」
  「“恋するフォーチュンクッキー”と、ちゃうで~!!」

【本日のつづき】
  「おっちゃん、ちっとも美しくないやん!!」
  「今日撮らしてやったのと半分変えといてや~!!」

「はい、はい!」  「いつもは寂しそうだったのに、やはり春なんだね!」

2014/04/18

春のさえずり「イカル(斑鳩)」





全長23cm、黄色の太くて大きいくちばしで、樹木の種子を割って中身を食べ
ますが、豆を太いくちばしで回すため、古くは「まめまわし」などと呼ばれました。
 春から夏にかけて、「キー!、コー!、キー!」などとよく澄んだ声でさえずり、
これを昔の人は「お菊二十四」と聞いたようです。
 北海道・本州・九州に分布し、平地から山地の落葉広葉樹林に暮らしますが、
北方の子たちは暖地に移動するため、仙台では桜の季節によく会います。
 古寺名刹で有名な奈良県の斑鳩は、この子にちなんだ地名のようですね。
でも、今年もここ秋保の天守閣自然公園で出会え、よかった!!よかった!!

2014/04/17

里山の春「スミレの花咲くころ~♪♪」







昨日は街中の春をご覧いただきましたが、太白山でカモシカと共に出会った
里山の春の花々もご覧いただきたいと思います。
 カタクリの花も咲き、ヒメギフチョウが飛び交うようになると、里山の山野草
が一斉に花開きます。
 今日の花々にコメントは不要でしょうから説明は省き、皆様にも春の野山を
歩いている雰囲気を味わっていただきましょよう。

2014/04/16

お花見散歩「七郷堀界隈を歩く!!」







今日の仙台は快晴ですが、やや風が強く桜の花も週末まで持つかどうか!!
そんな訳で急遽、近場のお花見散歩となりました。
 広瀬川河畔、土樋の「六郷・七郷取水口」から、舟丁、そして南染師町までの
往復六千歩、今季最後のお花見となりそうです。

  1)、愛宕神社のお山も桜の花に包まれて

  2)、広瀬川から仙台平野に取り込まれる「六郷・七郷取水口」

  3)、七郷堀の満開のソメイヨシノ

  4)、舟丁橋の袂、仙台だがし「石橋屋」の枝垂桜

  5)、石橋屋を奥に見た七郷堀のユキヤナギ

  6)、懐かしい「石橋屋」で仙台だがしをお土産に

仙台で暮らしたブロ友もおられますので、散歩気分を味わって頂こうかと!!

2014/04/14

里山の春「太白山の森の主といえば」





昨日の仙台は絶好のお花見日和でしたが、こちらはその前日にお花見
を済ませており、太白山自然観察の森へ日曜出勤でした。
 この日は久しぶりに太白山の森の主「カモシカ」と鉢合わせでしたが、
そう言えば思い出しました。
この子と出会う日の鳥撮りは、必ずと言うほど失敗だったんですよネ!!

  「あいや~!!、また悪いのば人のせいさして!!」
  「おんつぁん!!、その性格は一生治んねえのがや(?)」
  「少しは相手の気持ちつぅのも、考えだらどうだ!!」
  「まあええ!!、ほだらバガさ、かまってらんね!!」
  「ちょびっと、しゃっこいけんど、川さ渡るべが!!」
  「なあ、少し気持ちさ入れ替えで、友だちつぐれや~!!」

「それはそれは、恐れ入ります。」 「深く反省いたします。」

「あんな~!!、反省のポーズなら日光のサルでも出来っつお~!!」

2014/04/13

春のさえずり「ホオジロ(頬白)」



頬が白いことからこの名がついた野鳥ですが、大きさも羽色もスズメに似て
おり、「山スズメ」の別名もある子です。
 でも良く見ると、黒色の過眼線と頬、顎線に囲まれた白色部、白い眉斑と
のどの文様は、歌舞伎役者をも連想させるきょうきんな子です。
 春先、梢に止まってさえずりますが、チョッピーチリーチョ、チーツクなどと
さえずる声は、昔の人には「一筆啓上仕り候」 「源平つつじ、白つつじ」など
と聞こえたようです。

2014/04/11

花と蝶「カタクリとヒメギフチョウ」





今日は昨日の続編になりますが、やはりヒメギフチョウにはカタクリの花
がお似合いです。
 今回は野原を飛び交い、カタクリにとまるシーンは少なかったのですが、
野鳥用の600mmの望遠も持っていたので、遠くのカタクリとのコラボが
撮れましたが、ほとんどは最後のように枯れ葉にお休みのシーンでした。

2014/04/10

花と蝶「食草花と蝶の命も短かくて」





昨日の仙台の天候は晴れ、いよいよ春の妖精「カタクリとヒメギフチョウ」の
コラボを撮りに、仙台市北部のムニャムニャ公園を訪れました。
 公園への到着時間は9時でしたが、昨年も蝶が現われたのは10時頃で、
それまでカタクリの群生や食草の「ウスバサイシン」を眺めておりました。
 そして10時近くなると、何処からともなく一頭の「ヒメギフチョウ」が飛来し、
ほんの少しお相手をしてくれましたが、奥にもう一頭潜んでいた蝶と素早く
ドッキングし、近くの小枝に止まりました。
 周りの枝が邪魔をするので、見上げて撮ったのが3枚目ですが、間もなく
そのまま下に落ち、4枚目の状態が長く続きます。
 「スプリング・エフェメラル (春の妖精) 」とも呼ばれる愛らしい蝶ですが、
その美しさと共にはかなさを感じるひと時でした。

この日は地元紙の記者も撮影に来ており、同じシーンを撮っておりますが、
具体的な場所は明らかにしないようにお願いしました。
 何せ、仙台市内でこの子たちが見られる数少ない場所であり、この里山
が青葉山公園や広瀬川のように、荒れてしまう事だけは避けたいものです。

2014/04/06

今日の野鳥「コガモ(小鴨)」



広瀬川の冬鳥たちも一気に数が少なくなり、今ではユリカモメだけが目立ち、
キンクロハジロもホシハジロもほとんど姿を消しました。
 その中で、もう一種頑張っている子たちが「コガモ(小鴨)」ですが、今日は
おかんむりの子を登場させましょうね。

【怒るおチビの「コガモ(小鴨)」くん】
  「あんな~!!、最近春だ春だと騒いでるやん!!」
  「ついこの間までは、寂しい寂しい言うてたやんか!!」
  「おいらを見る目も潤んどったから、ポーズまでとってやったやん!!」
  「それなのに、もうお蔵入りかと思うとったで~!!」
  「人間なんて、いい加減な生き物やな!!」
  「もう、付き合ってなんかあげへ~ん!!」
  「どうせ!!、もうすぐ北へ帰るんやさかいな!!」

「あ~あ!!、本当に怒らせてしまったみたい!!」 「堪忍な~!!」