みちのく仙台発!!、名湯秘湯、バードウォッチング、自然観察!!、備忘録
一昨日は、ブナ林と水の「春の観察会」の風景の中に、2つの花木を載せました
が、今日は雪解けを待ってやっと咲いた、山野草2種を紹介いたします。
どちらも藪こぎの途中、雪の回廊に抜け出る直前に咲いていたもので、雪に
覆われていた枯れ葉の絨毯から、やっと顔を出した健気な子たちです。
上の紫は「キクザキイチゲ(菊咲一華)」、下は「サンカヨウ(山荷葉)」ですが、
花の解説は省略し、今日はお茶飲み話でもしましょうかね。
【間違えても訂正しない、お役所の困ったお話】
今回歩いたブナ林を両脇に見る雪の回廊は、「後白髪山(うしろしらひげやま)」
に続く道ですが、わざわざ「ふりがな」を付けた意味がお分かりでしょうか。
そう、「髪(かみ)」と書いて「髭(ひげ)」と読ませているんです。
昔々、国土地理院のお役人様が、地図に誤った漢字を書いたお陰で、それ以降
「かみ」を「ひげ」と読ませているんですよ。
良い子の皆さん、間違ったことは間違いと認め、素直に訂正しましょうネ~!!
先月4月21日開催予定の「春の観察会」は、季節外れの降雪のため中止と
なりましたが、仕切り直しの要望も強く、定義林道の道路事情を確認した上、
急遽、後白髪山南稜西に伸びる雪の回廊を訪ねることとなりました。
昨年5月20日は28名の参加でしたが、一昨日26日は急遽と言うことも
あり参加者は13名、でも新緑のブナ林と残雪を楽しみに参加された方々に
は、観察会を大いに盛り上げていただきました。
ただし、昨年より一週間遅れと最近温かい日が続いたことから、白いダム
は大きく後退しており、頂上まで続く雪の回廊は昨年の記事をご覧ください。
http://blogs.yahoo.co.jp/hitounimegumare/29067465.html
【今回掲載した写真の解説】
1、船形山登山道(白髪コース)に入る直前の参加者
(ここは、ブナの二次林<一度伐採した後に生えた若い木々>です)
2、林道に咲く白い花(1)「タムシバ」
3、ブナの木には脱皮したばかりの「ハルゼミ」
4、林道に咲く白い花(2)「ムシカリ(オオカメノキ)」
5、藪こぎ前、林道から眺めた新緑のブナ林
6、残雪での昼食は、恒例の山菜の天ぷら
(具材は、藤の花・山ウド・タラの芽・コシアブラ・根曲がり竹・山ブドウの芽)
今、太白山山麓の佐保山林道では、夏鳥「サンコウチョウ」との追いかけっこ
が続いておりますが、尾の長いオスは見るだけに終わっております。
でも、林道沿いには「ヤマフジ」「ヤマツツジ」、そして「ミツバウツギ」が咲き、
花の蜜を求めてアゲハチョウの仲間が飛び交っており、この子たちが被写体
の代役を務めてくれます。
この花々も、あと一週間もすれば消えてしまいますので、今が旬の「花と蝶」
をご覧頂きましょう。
今回は2種類の花と蝶になりますが、〆は「オナガアゲハとミツバウツギ」です。
【「オナガアゲハ(尾長揚羽)」の特徴】
普通のアゲハチョウよりやや大きめの黒い蝶で、翅が引き延ばされたように
細長くスマートで、夏に吸水集団を形成し、秋になると花から花へ駆けるよう
に飛びます。
後翅前縁にある白斑は性標で、オスのみが持ち、羽化時は白いのですが、
徐々に黄色味を帯びてきます。
この子はそれがありませんので、メスなんですよね。
年2化性で、春サクラの花が散り終える頃から発生し、暖地では秋の中頃
まで見られるようです。
分布は北海道西部から南部、本州、四国、九州に広く生息しているようです。
一昨日は久しぶりの青葉山公園パトロールでしたが、夏鳥では樹上にセンダイ
ムシクイとコサメビタキを見ただけで、公園をもう一周することにしました。
二周目も終わりに近づいた時、スギ林の中から何ともキレイな囀りが聞こえ、
そっと近づくと「クロツグミ(黒鶫)」が地上で鳴いております。
すぐに逃げられてしまいますが、まだ鳴きやまないので声の方向に進むと、
高い枝で自慢の歌声を聴かせてくれた良い子でした。
ただし、逃げられるのが怖くて近づけず、目一杯のトリミングをしております。
【「クロツグミ(黒鶫)」の特徴】
全長約22cm、オスは黒色の頭部から胸にかけてと上面、そして黒い三角斑
のある白いお腹、黄色いアイリングとくちばしが特徴です。
「キョロキョロ、キョコキョコ、キャラキャラ、ツリー」などと、大きく美しい声で、
音楽的な囀りを聞かせてくれます。
鳴くのは♂ですが、その歌唱力から「森のプリマドンナ」とも呼ばれています。
主に夏鳥として九州以北の丘陵や低山に渡来するようですが、近年その数
が減った夏鳥の一つで、青葉山公園で出会ったのは今回が初めてでした。
今、太白山山麓の佐保山林道では、夏鳥「サンコウチョウ」との追いかけっこ
が続いておりますが、尾の長いオスは見るだけに終わっております。
でも、林道沿いには「ヤマフジ」「ヤマツツジ」、そして「ミツバウツギ」が咲き、
花の蜜を求めてアゲハチョウの仲間が飛び交っており、この子たちが被写体
の代役を務めてくれます。
この花々も、あと一週間もすれば消えてしまいますので、今が旬の「花と蝶」
をご覧頂きましょう。
今回は2種類の花と蝶になりますが、最初は「カラスアゲハとヤマツツジ」です。
【「カラスアゲハ(烏揚羽)」の特徴】
日本では北海道から沖縄まで全土に分布するアゲハチョウで、本州南部では
年2~3回発生し、4~9月頃に見られます。
生息域は食草・食樹の生息環境に左右されるため、基本的には市街地には
生息していませんが、カラスザンショウなどの食草さえあれば、市街地でも
見ることができるようです。
オスには前翅に黒いビロード状の毛がありますがメスにはなく、また、メスは
オスに比べて後翅の赤斑が目立つという特徴があります。
白いツツジとのセットは公園で撮った、正面向きの「グリコのおまけ」オスです。
夏鳥の到来と共に、逆に一年中里山で暮らしているシジュウカラやヤマガラ、
そして本日ご登場の「メジロ(目白)」の姿をあまり見かけなくなりました。
でも、留鳥たちの方がこの森を良く知っており、すでに子育てが始まって
いるのでしょうね。
この日は観察センターの建物の植え込みで、メジロのペアが賑やかでした。
【ご機嫌斜めの「メジロ(目白)」くん】
「ちょっと、ちょっと、って!、気安くなんやねん!!」
「最近、夏鳥夏鳥って、むかつくんや!!」
「もう!、おいらたちは関係ないやろ!!」
「なん(?)、アイリングが可愛いって!!」
「サンコウチョウに嫌われたから、こっちかいな!!」
「どうせ、コバルト色の方が好きやろ!!」
「ふん!、だれがポーズなどとってやるかい!!」
「今、昼飯を追い込んだところや!!」
「ちょっと、邪魔やさかい、そこどいてんか!!」
「空腹時は、みな機嫌が悪いんや!!」 (ご機嫌斜めだネ~!!)
仙台も最近は一気に暖かくなり、太白山山麓の散策路も初夏を感じさせる
今日この頃、雑木林の若葉も日に日に膨らんでおります。
今回はそんな里山の風景の中に見つけた、紫色の花と小さな生き物たち
を登場させましょう。
紫色の花は今が盛りの「ヤマフジ」と、足元に咲く可愛い「エゾムラサキ」、
そして小さな虫たちは「イトトンボ」と「ベニシジミ」です。
【「エゾムラサキ(蝦夷紫)」の特徴】
ムラサキ科ワスレナグサ属の多年草で、北方領土を含む北海道と本州の
中部地方に分布し、日当たりのよい林の中や道端に生えます。
草丈は20~30cmの小さい子たちで、茎は根元から直立しています。
開花時期は5月から7月で、花は花冠が5つに裂けています。
花の色は青、紫色、白っぽい青などで、花の真ん中に黄色い目があります。
お祭りにも鳥撮りにも、予期しない嬉しい出会いがありますが、この日は
太白山自然観察センターを通過して佐保山林道を進み、トンボの沢付近
で、ハイタカのような大きな鳥が頭上を横切りました。
そっと追いかけて二度シャッターチャンスを逃しますが、最後に遠くから
狙ったショットがこちらです。
後から覗いてみると、カッコウかホトトギスと思いましたが、その姿から
初見・初撮りの「ジュウイチ(十一)」と判明しました。
【「ジュウイチ(十一)」の特徴】
全長32cmと大型の鳥で、他のホトトギス類と違い、胸からお腹にかけて
の横斑がありません。
光沢のある黒灰色の頭上と上面、後頸の白斑、横帯のある尾羽、そして
やや曲がったくちばしなど、ハイタカやツミによく似た特徴を持ちます。
夏鳥として九州以北に渡来し、山地の森林にすみますが、この子も托卵
習性をもち、主にコルリやオオルリ、コマドリ等を仮親とします。
名前は「ジュウイチ!、ジュウイチ!」と聞こえる鳴き声に由来しますが、
昔々山で十一歳の子どもを亡くした母親が鳥になったという、悲しい伝説
もあるようです。
昨日の予告どおり、今日はグリコのおまけ「祭りに紛れている美鳥たち」です。
鳥見と野鳥盗撮を続けているうち、お陰さまで動体視力もアップしたようで、
美しいスズメちゃんにはすぐ反応してしまいます。
でも、若い子にカメラを向けて嫌がられないのは、お祭りの時だけですよネ!!
【すずめ踊りの由来と概要】
仙台のすずめ踊りは、慶長8年(1603年)、仙台城の新築移転の儀式の宴席において、
泉州・堺から来ていた石工たちが、即興で披露した踊りが始まりと言われています。
西国らしい小気味のよいテンポ、躍動感あふれる身ぶり、はね踊る姿が餌を啄ばむ雀
の姿に似ていることから“すずめ踊り”と名付けられ、長く伝えられることになりました。
仙台・青葉まつりでは、途絶えかけた伝統を守るため、伝承者の指示を仰いで復元を
図り、昭和62年から普及に力を注いできたようです。
踊り手の衣装は、当時の石工の姿を今風にアレンジしたものが主流となっております。
昨日は宵まつりの日中のスナップを載せましたが、今日はいよいよ本まつり!!
時代絵巻巡行とすずめ大流しとなりました。
パレードのメインストリートである東二番町通は、片側四車線を通行止めにして、
先導隊の子ども武者や愛姫神輿、稚児行列や稚児山車に始まり、総勢300名の
勇壮な武者行列、そしてすずめ大流しと山鉾巡行となりました。
昨日はお祭りが始まった街の風景でしたので、今日は「青葉まつり」らしい風景
を並べてみましょう。
◇ その1、先導隊の「愛姫神輿」は美人揃い!!
◇ その2、稚児行列は「稚児山車」のてんこもりを!!
◇ その3、馬上の伊達政宗は伊達家十八代当主!!
◇ その4、慶長遣欧使節の「サン・ファン・バウティスタ号」!!
◇ その5、すずめ大流しのトップバッターは「朱雀」!!
◇ その6、仙台水産の「御神船山鉾」には七福神が!!
オヤジの今日の狙いは、祭りに紛れている美鳥たちですが、こちらは整理整頓に
少々時間がかかるので、日を改めてご披露いたしましょう。 乞う!!ご期待!!
仙台市中心部で18.19の両日開かれる、第29回「仙台 青葉まつり」!!
今日18日の宵まつりのすずめ踊りは、今年は、122祭連(まずら)の計
3,400人が、街角の特設舞台や商店街のアーケードで躍動します。
年寄りは夜が苦手(?)なので、昼食をはさんで街角の風景を切り取って
きましたのでご覧ください。
◇ スナップ1、マスコットキャラクター「すずのすけ」とツーショット!!
◇ スナップ2、飛び入り参加用、なりきりメイク世話役の美人さん!!
◇ スナップ3、午前スタート一番隊の「すずめ踊り中央流し」!!
◇ スナップ4、親たちが一番大変な「すずめっ子」いっぱい!!
◇ スナップ5、仙台おもてなし集団「伊達武将隊」のイケメン達!!
◇ スナップ6、伊達武将隊との記念撮影、合言葉は「ずんだもち!!」
明日の本まつりは、壮麗な時代絵巻巡行があり、豪華な山鉾や勇ましい
甲冑武者らが目抜き通りを練り歩きます。 お近くの方はどうぞ~!!