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2013/03/29

春を捜して③「ザゼンソウ(座禅草)3態」




仙台市野草園からの最後は、彫刻広場“風の音”を通り過ぎ、“あやめ池”の
水生植物区に咲く「ザゼンソウ(座禅草)」です。
 最近の仙台はほとんど雨が降らず、池の水も枯れてしまいましたが、そんな
湿地の中のあちこちに、可愛らしい個性的な姿を見せてくれました。
 なお、このエリアの主役であるミズバショウやリュウキンカ、そして周囲の
カタクリやオキナグサなどは4月中旬、シラネアオイ、コマクサ、クマガイソウ
などは5月連休からのお楽しみです。

【「ザゼンソウ(座禅草)」の特徴】
北海道や本州の湿地で自生する多年草で、花序の様子が、僧が座禅をして
いる様子に似ていることからこの名がつきました。
 花期は3月下旬から4月中旬ということで、もう少しこの愛らしい姿を眺める
ことができます。
お仲間の「ミズバショウ」は芽を出したばかりで、もう少し先になりそうですね。

2013/03/28

春を捜して②「セリバオウレン(芹葉黄連)」




仙台市野草園の散策で、ジュウガツザクラ(十月桜)の次に目に止まりました
のが「セリバオウレン(芹葉黄連)」で、路傍の愛らしい神様をとり囲むように、
白い花を咲かせておりました。
 そして、一般的な桜の開花と時期を同じくする「カタクリ(片栗)」の花は、
花芽を見つけたのはこの一つだけで、開花はもう少し時間がかかりますね。

【「セリバオウレン(芹葉黄連)」の特徴】
野草園の林内に自生する雌雄異株の多年草です。 葉の形がセリに似てい
ること、鮮やかな黄色の根を持つことから名付けられました。
 花期は3月~4月で、Myフィールドの太白山自然観察の森をはじめ、仙台
市内部の野山にも咲き始めました。

2013/03/27

春を捜して①「ジュウガツザクラ(十月桜)」




またまた冬がぶり返したような昨日の寒さですが、風もやや強かったので
鳥撮りは諦め、“仙台市野草園”に春を捜しに出かけました。
 実は、こちらと“東北大学植物園”が、3月20日(春分の日)から開園し、
市内でも手軽に山野草や花木を楽しめるようになりました。
今日から三回シリーズで、仙台の遅い春の訪れをお届けいたしましょう。

【「ジュウガツザクラ(十月桜)」の特徴】
コヒガンザクラの園芸種で、春と秋の2回花が咲きます。 花色は白色~
濃紅色と変化があり、10月に咲くことからこの名が付きました。
 こちら仙台での花期は、11月上旬~12月下旬、3月下旬~4月下旬と
なっており、そろそろ見頃となってきました。

なお、ソメイヨシノの開花は平年並みの4月15日前後の予定だそうです。

2013/03/26

ふだん着の温泉「“平山温泉元湯”と“櫻町温泉”」





今回の二泊三日の熊本の湯めぐりでは、4つの共同浴場を含め10ヶ所の温泉
施設をご紹介いたしました。
 ただし、実際に入浴した数は12ヶ所で、2ヶ所がパスされています。
実はこの2ヶ所は、山鹿温泉“さくら湯”そして平山温泉“湯の蔵”に負けず劣ら
ずの優れモノですが、初めの施設がインパクトが強く躊躇ってしまいました。
 どちらも九州温泉道「八十八湯めぐり」にノミネートされている“本物の湯”で、
天草から福岡に戻る際に、名残惜しくてもう一度立ち寄ったお湯でした。

【平山温泉“元湯”】
ここは以前から人気が高かった「平山温泉センター」が、2009年8月から立ち
寄り湯としてリニューアルオープンし、名称も「元湯」と変わったものです。
 源泉かけ流しの天然温泉は、ほんのり硫黄が香る透明のお湯で、アルカリ性
のぬめり感があり、これで200円では申し訳がありません。

【山鹿温泉“櫻町温泉”】
こちらは知る人ぞ知る鄙びた共同湯で、つるつるの山鹿温泉がじゃぶじゃぶと
かけ流されております。
 源泉の温度は40.7℃とやや温く、冬のみ加温されているようですが、中央
奥のぬるめの浴槽で、源泉100%の150円の湯をじっくり楽しみました。

これで、今回の温泉は全て掲載しましたが、6ヶ所の共同浴場バンザ~イ!!

2013/03/25

今日の野鳥「もの思う鳥たち」



最近は何処をウロウロしても鳥さんの姿が少なくなってきました。
 あちこちで見かけた「ベニマシコ(紅猿子)」も、集団で見かけることは
なくなり、この日も民家の庭でポツンとひとりでした。
 いつもは雑穀をむしゃむしゃ食べているのですが、寂しそうな後ろ姿
で、“もの思いに耽っている”ような雰囲気です。
4~5分動く気配が無く、爺も申し訳なく思いそっと立ち去りましたとさ。

【鳥好き、読書好きの方へ】
「もの思う鳥たち ~鳥類の知られざる人間性~ 」(日本教文社)
セオドア・ゼノフォン・バーバー著、笠原敏雄訳

2013/03/24

今日の野鳥「ビンズイ(便追)」



最近は鳥さんたちに見放されているようで、一昨日は少しだけ遠出をして、
岩沼市の朝日山公園を覗いてみました。
 ここは野鳥の会の探鳥会が、一年に二度行われている場所で、ちょっと
は期待をしましたが、お相手は「ビンズイ(便追)」だけでした。

【「ビンズイ(便追)」の特徴】
全長15.5cmで、タヒバリに似ているため冬場は識別に注意が必要です。
 全体に緑色味が強く、目の後方に小白斑があり、黒色の顎線と、それに
続く胸から脇の縦斑が特徴です。
 北海道、本州、四国の山地で繁殖し、明るい林や林縁、木がまばらに生
えた草原などで暮らしています。
でも、冬場は暖地に移動して越冬し、松林などで多く見られるようですね。

2013/03/22

今日の名湯「宮城・鳴子温泉“ゆさや”」







草津や別府と並ぶ日本有数の名湯として知られる鳴子温泉郷ですが、その中心
となる鳴子温泉の顔ともいえる老舗旅館「ゆさや」に泊まりました。
 学生時代の弓道部の仲間との一年に一度の集まりですが、旅館の女将とお話
していると、ここはあの懐かしい遊佐先生のお宅そのもので、お宿の向かい側に
ある貸切露天は、昔、私設の弓道場だった場所とのことでした。

【国の登録有形文化財の宿、「ゆさや」の歴史】
越後上杉家の家臣団の中でも枢軸として名を馳せた「遊佐七騎」の遊佐一族が
この地に移り、1632年(寛永9年)に大規模な湯治宿の「ゆさや」を始めたのが、
お宿の起こりと言われております。
 当主が伊達藩から湯守の称号を受け、温泉神社の御神湯「滝の湯」を守り続け、
近年その湯は町の共同浴場として寄贈されました。
 2000年(平成12年)に国の登録有形文化財にも指定された宿は、滝の湯の
隣にあり、宿が持つ元祖「うなぎ湯」も江戸時代中期には広く知られていました。
 さて、うなぎ湯は地下65mから99.5℃の含硫黄-ナトリウム-硫酸塩泉が
湧出していて、皮膚の脂肪や分泌物を溶かす働きと、ぬるぬるした感覚があり、
それが名前の由来になっております。
なお、宿泊すればうなぎ湯のほかに、滝の湯も無料で利用できます。

添付の写真は (1) お宿の玄関、(2) 貸切露天「茜の湯」、(3) 内湯「うなぎ湯」、
(4) 書院造りの客室、(5) 宴会場、(6) 古湯「滝の湯」とのセット     でした。

2013/03/21

今日の秘湯「弓ヶ浜温泉“湯楽亭”」





天草諸島の大矢野島、そんなのどかな漁村の一角にあるのが一軒宿“湯楽亭”で、
珍しい土蔵造りの建物が個性的です。 (日本秘湯を守る会のお宿です!)
 このお宿の温泉は、空気に触れると徐々に赤く変色する「赤湯」と、以前からある
無色透明の「白湯」の2つの異なる泉質が楽しめます。
 朝一番の立ち寄り湯で、途中本当に狭い道路を通りますが、旅館の前には広い
駐車場があり、複数の家族連れや5名の友だちグループ等で賑やかでした。
 平成8年に掘り当てたという「赤湯」は、以前からある「白湯」の7倍の温泉成分を
含んでいるそうで、浴槽の底はまったく見えず析出物でコテコテです。
 二つの内湯を抜けるとお宿名物の洞窟風呂がありますが、これは家族総出で堀
り出したものだそうで、さすがに洞内の撮影は不可能なので、入口のタヌキの置物
と大徳利のご愛嬌で勘弁いただきましょう。

これで今回の九州の湯めぐりの記事と、10個の温泉紹介を終わりますが、皆様の
お付き合いに感謝致します。
実はあと2つの共同浴場がありましたが、こちらはいずれ折を見てご紹介致します。

2013/03/20

今日の名湯「天草温泉“ホテル竜宮”」





天草諸島は大矢野島・天草上島・下島など大小120の島々が点在し、その風光は
天草松島と呼ばれて、宮城の松島・長崎の九十九島と共に、日本三大松島の一つ
に数えられております。
 島といっても松島温泉へは、九州本土から天草五橋によって結ばれており、天草
では数少ない温泉地の一つで、泉質は肌に心地よいナトリウム-塩化物泉です。
 今回二泊目の宿は、「天草温泉“ホテル竜宮”」ですが、海に面した和室に半露天
風呂の付いた“さらさ館”(全10室)を選びました。

【その1、南蛮文化が売りの建物玄関】
  今回お初のコンクリート造りの建物ですが、リゾート風の造りの中には
  海に向かった教会までありました。
【その2、部屋から眺めたサンセット】
  ホテルに飛び込んだのが5時過ぎでしたが、何とか海に沈みかける夕日
  を眺めることができました。
【その3、部屋付きの風呂は天然温泉】
  ホテルで一番人気の部屋は、12畳の和室に部屋付きのお風呂で、天然
  温泉を楽しめる寛ぎの空間でした。
【その4、窓を開ければ半露天の風呂】
  翌朝の風呂は、窓を全開にして入浴しましたが、海と緑の島、白いカモメ
  と漁船がステキでした。

2013/03/18

今日の名湯「日奈久温泉“金波楼”」





八代から南へ9㎞、国道3号線沿いに位置する日奈久温泉は、八代海を隔てて
天草諸島の島影を望む海辺のいで湯です。
 海沿いには近代的な旅館が建ち、一歩路地に入ると、石畳の道や黒い板塀を
めぐらせた純日本風の旅館が、閑静な佇まいを見せております。
 開湯は室町初期の応永16年、湯量は豊富で江戸期には熊本藩の藩営温泉
となり、藩主専用の御前湯なども設けられていたそうです。
 そんなお宿の一つに、平成21年4月、“国の登録有形文化財(建築物)”として
登録された、明治43年創業の老舗旅館“金波楼”があります。
 三階建ての楼閣は堂々たる風格で、ここ日奈久温泉の顔ともいえる佇まいを
見せ、門をくぐれば、磨きこまれた梁や柱、光沢を放つ桜の木の廊下がひときわ
目を引きます。
もう、これ以上の説明は不要でしょうから、パンフレットの一節をお載せ致します。

      ふと、人は文明に悲しみを覚える。

      古き良さを知ると

      その温度差がたまらなく魅力的だ。

今回どうしても入りたかった、日帰り入浴500円の老舗旅館に、感謝!感謝!!

2013/03/17

今日の野鳥「カワウの夫婦げんか」





昨日は、九州の湯めぐりから戻り久々の広瀬川散策でしたが、オオハクチョウ
を始めとした冬の水鳥たちは、ほとんど変化がないようでした。
 そんな川の真ん中で、カワウの夫婦が突然バトルを始めました。
でも、聞き耳を立てていたら、我々人間と同じような事を言っていましたよ!!

【カワウ(川鵜)の夫婦げんか】
「よっこらせっと!、あ~あ、疲れたネ~!!」
「ふん、夜遊びして、この時間かよ!!」
「なによ、あんたなんか、しょっちゅうやん!!」
「うるせ~!、女のくせに夜遊びか!!」
「何それ!、その差別的な物言いは!!」
「なんだ!、お前だってその噛みつき方は!!」
「(なんだ~!、かんだ!!)」
「(ああだ~!、こうだ!!)」
「でも、言いたい事を言ったら、スッキリしたわ!!」
「そうだな~!!、お前も強くなったもんだ!!」              (おしまい)

左の♂には、顔に繁殖期の白い羽毛が生え、足の付け根に白色斑が出ています。

2013/03/17

立ち寄り湯「つなぎ温泉“四季彩”」





湯浦温泉の次に向かったのが、津奈木町の「つなぎ温泉“四季彩”」ですが、
この温泉の名物はレトロなモノレールで登ってゆく展望露天風呂です。
 絶壁の中腹に造られ、津奈木の町と山々が270度のパノラマで展望でき、
山の切れ間に広がる不知火海に沈む夕日は最高だそうです。
 営業時間は朝の10時から午後9時までで、お風呂から上がったらゆっくり
寛げる無料休憩室やレストランもあり、半日のんびり過ごすことができます。

【その1、これが町営温泉(?)】
  何ともご立派な建物ですがここは本館の休憩棟、大浴場に行くには岩山
  をくりぬいたトンネルを進みますが、ずいぶんお金をかけたものです。
【その2、これが展望露天(?)】
  名物の展望露天風呂は右の岩山のてっぺんにあり、「あばよ~!!」の
  芸能人も大騒ぎしたとか、ちょうど入浴中に新幹線が通りました。
【その3、これがレトロ君(?)】
  風呂から上がり電話をすると、可愛らしいモノレールが迎えに来ますが、
  往復乗車料は100円、なお入館料(入浴料)は500円です。
【その4、これがたいこ橋(?)】
  帰りに川の中央部からたいこ橋を撮りましたが、その左端に見える建物
  がトンネルを進んだ温泉棟で、こちらにも露天風呂があるようです。
  (一枚目の外灯と比較すると、その距離感がつかめるかと思います。)

2013/03/16

ふだん着の温泉「湯浦温泉“岩の湯”」



二日目は山鹿から南下して水俣方面に向かいますが、国道3号線沿い、湯浦
信号の角に建つ民営の共同浴場が「岩の湯」です。
 2010年12月にリニューアルしたという建物は、駐車場の奥にあるシンプル
な造りで、看板も無かったのでちょいと戸惑いました。
 ただし、玄関を入ると木のぬくもりが温かく、脱衣所もゆったり造られており、
浴槽の角にある「うさちゃんの口」からは、お湯がドパドバ溢れ出ています。
 泉質は単純泉と言うことですが、ややツルツルした肌触りと、かすかに硫黄臭
も感じられ、しばらくすると細かな泡が体にまとわりつきます。
源泉温度41℃、入浴料170円のかけ流しのお湯は、個性溢れる優れ物でした。

2013/03/15

今日の秘湯「平山温泉“湯の蔵”」





今回の旅のお宿に選んだのは、熊本県山鹿市の奥座敷ともいわれる平山温泉郷、
「九州温泉道 八十八湯めぐり」にも出てくる“いで湯の里”です。
 古くから湯治場として親しまれ、今では“隠れ里”として、また、サラッ!とした
程良いぬめり感のある平山の湯は、良質な肌を取り戻す効果があることで、多く
の女性から「美人の湯」としても支持されています。
 数あるお宿の中から、日帰りでも利用でき小冊子にも載っていた湯宿「湯の蔵」
を選びましたが、100%源泉かけ流しのお湯と共に、その全てを満足させてくれる
週末料金一人14,000円のお宿でした。

【その1、山門の向う側に】
  「福亭」(全6室)は本館の正面にあり、趣のある山門をくぐり、木々の間の
  ゆるい坂を下りて行くと受付にたどり着きます。  
【その2、一夜の我が家へ】
  一軒家の玄関の様な客室の入口には、「しゃら」「こなら」「さくら」といった、
  植物の名前が表札のようにかけられています。 
【その3、自然の息吹の中】
  客室はすべて露天風呂付き、一晩中源泉100%の湯がかけ流されており、
  壁に張り付いた「やもり」を眺めながら、至福のひと時を過ごしました。
【その4、満天の星を眺め】
  夕食後は、「壽亭」(全10室)の高台にある宿泊者専用の露天風呂で、満天
  の星空を眺めながらの湯浴みもお勧めです。