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2012/11/30

今季の冬鳥「ツグミ(鶫)」



今日は予定があったのですが、仙台は明日からまた天候が崩れるため、
野鳥のストックの為に広瀬川の野鳥観察でした。
 宮沢橋を越えた所で、オオハクチョウ5羽の編隊飛行に出会いますが、
心の準備が無く撮影には失敗です。 (3羽から5羽に増えましたよ)
 でも、帰りには「ツグミ(鶫)」が1羽、堤防の斜面の赤いビラカンサの実
を食べており、これまた平凡な冬鳥ですが今季初撮りとなりました。

【ど根性の「ビラカンサ」】
これはコンクリートの隙間に根を張った「ビラカンサ」ですが、毎年1月に
は鳥たちに食べ尽くされ消えてしまいます。

「ビラカンサ」は、正確にはトキワサンザシやタチバナモドキなどを含む属
の総称ですが、一般的には前者をビラカンサと呼びます。
 開花時期は5~6月で、木全体が真っ白になるほどの白い花を咲かせ、
10月頃からは熟す実が美しく、庭木や盆栽などにも利用されます。
最初は野鳥が運んできたタネが、ど根性で大きく育ったのでしょうネ!!

2012/11/29

滝のある風景「滑津大滝」





七ヶ宿町は蔵王連峰の南麓、宮城県の南西部に位置し、福島と山形両県と境界を接し、
奥羽山脈の東南斜面の一帯を占める、自然環境に恵まれた町です。
 町のほぼ中央を東西に白石川が流れ、これに沿うように集落が形成されていますが、
江戸期には、奥州と羽州を結ぶ道が「山中七ヶ宿街道」と称され、7つの宿場があった
ことが町名の由来となっています。
 この街道を奥に進み、平成3年に完成した「七ヶ宿ダム」を通り過ぎて滑津宿に入ると、
この一枚岩でできたご立派な滝と出会えます。

【水音が轟く二階滝「滑津大滝」】
高さ約10m、幅約30m、川幅いっぱいに豪快に流れ落ちる水量の豊かな滑津大滝は、
「二階滝」とも呼ばれる独特の形で、初めて見る人を圧倒します。
 街道のすぐ傍にあり歩いて5分、整備された散策路から眺める滝の轟々という水音と、
まるで生き物のような水しぶきは迫力があります。
 滝のすぐ横には階段がつくられており、まるで滝を登るようにして二階まで上がること
もでき、下から見るのとは違う滝の趣を眺めることもできますよ。

2012/11/27

今日の野鳥「ハクセキレイ(白鶺鴒)」



広瀬川河畔で一年中見かける野鳥に、この「ハクセキレイ(白鶺鴒)」がいます。
 白い額と顔、そして明瞭な過眼線が特徴の子で、夏羽では黒いのどから胸で、
冬羽になると灰色の背中が特徴です。
 主に北日本で繁殖し、本州中部以南で越冬するようですが、繁殖地は年々
南下していて、現在では関東地方でも普通に繁殖しているようです。
何せ逞しい子で、街中のビルや橋桁、街路樹など、どこでもねぐらに暮らします。

【カメラ目線の「ハクセキレイ(白鶺鴒)」ちゃん】
  「出歯亀おっちゃん、ど~したん!!」
  「天気の悪い日が続いて、鳥ブログもネタ枯れちゃう(?)」
  「あたいで良ければ、撮らしてやっても良いで~!!」
  「なに~!!、平凡すぎて撮る気がしない(?)」 
  「贅沢言ってる場合やないやろ~が!!」
  「でも、トレードマークのマフラーが風で乱れるな~!!」
  「ちょっと、ちょっと待っててや!!」
  「ほら、おっちゃん、今や、今やで~!!」
「どうもどうも、色々とお気づかいありがとうございます。」       (おしまい)

2012/11/26

仙台のブナ林と水・自然を守る会「秋の観察会」







昨日の「秋の観察会」は、9月の台風による集中豪雨で、ブナ林に向かう定義林道が
一般車両では通行できず、少し趣向を変えて企画を致しました。
 今回のテーマは「晩秋の里山散策」、ふだんは身近すぎてあまり自然を意識する
ことのない里山の散策ですが、総勢38名ものご参加をいただき、新しい発見の多い
観察会を催すことができました。

【秋の観察会~晩秋の里山散策~(観察会コース)】
施業が行き届いたスギ林と放置状態のスギ林比較
→ 里山林内の観察(モミの巨木群とクマさんの爪跡)    … 写真の上から1.2
→ 芋沢川の水源「小沼湿地」と、「蘆毛沼」周辺の自然      … 写真の3.4
  <解説のポイント>
    ◇ 蘆毛沼周辺で、かつて農業用水を蘆毛沼に求めた遺構
    ◇ 地元民が建立した水神様の古碑
    ◇ 地元に伝わる蘆毛沼と小沼に棲むといわれた龍伝説

→ 「畑前草地」にて昼食(キノコ汁の具材は3.11以前の塩漬けのもの)
    ◇ 畑前草地から眺めた、新雪をかぶった山々         … 写真の5
        右端の白い台形の山が「大東岳」1366M
        ちょうど真ん中の黒い平らな山の後が「神室岳」1356M
        更に左を見て黒い二つの山の後が「雁戸山」1485M
        一番左の雲にかかるのが「刈田岳」1758Mや蔵王連峰の山々
    ◇ 観察会名物「秋のキノコ汁」を食べながらの勉強会       … 写真の6

なお、「春の観察会」名物「山菜の天ぷら」と、「雪の回廊」の風景はこちらです。
  http://blogs.yahoo.co.jp/hitounimegumare/29067465.html

2012/11/24

近場の足元湯「宮城・作並温泉“一の坊”」







何度か登場している「作並温泉“一の坊”」ですが、昨日は娘夫婦とのミニイベントで
宿泊しましたので、こちらの「足元湯」をご紹介したいと思います。
 Myブログのお友だちには「温泉好き」も大勢おられますが、温泉とご縁の薄い方
に一言、要は足元と言うかお尻の下からお湯が湧いている湯船です。
 東北では青森の蔦温泉、秋田の鶴の湯温泉、関東では群馬の法師温泉や、文字
通り尻焼温泉、長笹川の湯などが有名ですが、この宿にも一つ隠れております。
 それは写真の「自然風呂」で、源泉温度が40~41度とややぬるめの湯で、湯船
から今下りてきた出入り口や太い梁を見上げたり、時々飛び出してくる湯玉を眺め、
のんびりと夜のひと時を過ごします。 (三枚目の円はその湯玉の波紋です)

おまけの三枚は、早朝6:00の「広瀬川源流露天風呂」と、最後は6:40「ゆづくし
salon」の暖炉に火が入り、お宿の朝の支度がほぼ整いました。
なお、今朝の仙台は今季一番の寒さで、窓の小雪を眺めながらの食事でした!!

2012/11/23

歴史ロマン「三人の片倉小十郎と白石」



先日、「のぼうの城」を見に行って、そう言えば白石城と武家屋敷の写真があったと
思い出し、今日は久々の「長編歴史ロマン」の始まりです。
 平成7年、木造建築による完全復元天守として、史実に忠実に高層木造建造物
の復元を行い、それゆえに昨年の大震災の被害も大きく、今年の9月末に再々度
蘇ることが出来ました。
 独眼竜伊達政宗を支えた文武両道の名将「片倉小十郎」の居城として、そして
明治維新までの片倉家十二代、二百六十余年間の居城でもありました。

【「三人の片倉小十郎と白石」】
初代の片倉小十郎景綱は、伊達輝宗に見出され梵天丸(後の政宗)の傅役となり、
終生政宗につかえました。
 小田原参陣の時、時間の遅れを説いて秀吉との対決も辞さずとした伊達成実と、
和平を説いて参陣を主張した景綱の話は有名です。
 また、伊達家重臣の一人が三代景長に、次のように語ったといわれております。
「片倉家はこれまで伊達家の大難を三度救った。一つは祖父景綱が秀吉の小田原
征伐の時、政宗に忠諫して小田原参向を行わせたこと。二つは父重長が大坂夏の
陣において比類なき武勇を致し、伊達勢の手柄は日本一と徳川家康をはじめ天下
に認めさせたこと。三つは景長が寛文事件(別名 伊達騒動)という伊達家の大難を
救ったことである。」と、
その話を聞いていた同席の者は、いずれも美談なりと褒め称えたそうです。

【「その後の、片倉小十郎は」】
江戸時代の当主は代々小十郎を名乗っていますが、十二代邦憲の時に戊辰戦争
に敗れ、白石城は没収されます。(その後、明治7年に取り壊し)
 邦憲は一時北海道幌別郡(現在の登別市)を開拓のために領有しましたが、明治
4年に北海道の分領支配の制度が廃止されその地を失います。
 又、旧臣の一部は札幌の東郊外に白石村を作りますが、それが現在の札幌市
白石区です。当時の片倉家の当主は幌別と白石で開拓に参与しましたが、明治の
末には宮城県の白石に引き上げました。
尚、現在の十七代当主は、政宗を祭神とする青葉神社の宮司の職を継いでいます。

2012/11/22

今日の名湯「山形・かみのやま温泉“古窯”」





山形市の南に位置する上山市は、蔵王の山並みを間近に仰ぐ松平三万石
の城下町です。
 その中心部に湧くかみのやま温泉は、かつて福島県の東山温泉、山形県
の湯野浜温泉とともに奥州三楽郷として名を馳せていました。
 開湯は1458年(長録2年)、肥前の旅の僧侶・月秀が沼地で足の傷を癒し
ている一羽の鶴を見て温泉を発見したといわれております。
そのため当初は、「鶴脛(つるはぎ)の湯」と呼ばれていたそうです。
 一般的にかみのやま温泉とは、湯町、新湯、十日町の三つの地区を指し、
葉山温泉、河崎温泉、高松温泉を含めて上山温泉郷といっておりましたが、
近年では、この6地区を総称して「かみのやま温泉」と呼んでおります。

ここ葉山温泉は、かみのやま温泉の南西約1㎞の高台にあり、その中でも
ひときわ目を奪われるのが、収容650名、客室数140室の巨大な建造物
「日本の宿“古窯”」です。

【「東北、婆っぱ列伝」(単行本)のご紹介、北灯社】
「婆っぱ」とは主に福島や宮城で使われる東北弁で、おばあさんのことをそう
呼びます。
 お婆さんに対する親しみと幾ばくかの敬意を込めて、「角のばっぱがさ~」
とか「たばこ屋のばっぱがね~」とか、昔はよく使われていた言葉です。
 この本は、そんな東北の女性経営者を紹介した物ですが、昭和23年に
新しく温泉が湧いたこの地で、僅か5室の客室からスタートした、この宿の
女将の奮闘記も紹介されておりました。

写真は8階にある展望大浴場「蔵王」ですが、露天風呂の正面奥に見える
のが蔵王連峰です。 霞んでちょっと見難いですネ!!
浴室は、更に1階にも「紅花風呂」があり、建物の中で湯巡りができますよ。

2012/11/21

今季の冬鳥「カワアイサ(河秋沙)」



広瀬川に常駐している冬鳥の話題を載せたところ、「カワアイサ(河秋沙)」を
ご覧になっていない方が複数おられ、ご当人もその気になっております。
 今日は色合いのハッキリしたオスの方ですが、広瀬橋の上流部と下流部を
行ったり来たりとその数18羽、オス2羽に対してメス16羽という、爺にとって
は羨ましいハーレム状態(?)なんです。

【冬鳥「カワアイサ(河秋沙)」の特徴】
オスの全長は約70cm、頭部と首は黒く、テカテカと緑色の光沢があります。
 今は夏羽が完全に抜けきっておらず、だいぶみすぼらしい頭ですが、この
褐色のボサボサが消えると、本当はキレイなんですよ。
 くちばしの先が鉤状に曲がり、潜水して捉えた魚を放さないように、縁には
ギザギザまで付いている念の入れようです。
 北半球の亜寒帯と温帯の一部に分布し、冬鳥として日本に渡来しますが、
ここ広瀬川で毎年冬を越す子も多いんです。

なお、アイサとは、秋早く(秋沙)に渡ってくる鳥を意味しているそうです!!

2012/11/19

立ち寄り湯「山形・天童温泉“滝の湯”」



今日から三日間連続して、山形の大型温泉旅館をお届けしたいと思いますが、
最初の二日間は「天童温泉」です。
 天童市は、将棋駒の生産地として知られる、県内屈指の大型温泉地ですが、
ここに湧く温泉は1886年(明治19年)、灌漑用水確保のため鎌田原に井戸を
掘った折偶然に湧出した温泉で、そのため当初は鎌田温泉と称していました。
 その後、1911年(明治44年)に高温の源泉が発見されて、今の天童温泉に
改められました。
現在では約30軒の旅館・ホテルが、街の目抜き通りに軒を連ねております。

【天童温泉「滝の湯」のワンポイントPR】
こちらも客室数99室、561名収容と大きくて、コンベンションホール、大中小
の宴会場や会議室を備えた超大型の温泉施設です。
 本館と別館、二つある建物の中心には滝が流れる日本庭園が広がり、別館
にある大浴場の前にある湯上りサロンから庭園を眺めたり、浴衣姿で散歩を
楽しむことができます。
赤い毛氈が敷かれたベンチや白い日よけの傘、茶室などが雰囲気を造ります。

2012/11/18

立ち寄り湯「山形・天童温泉“天童ホテル”」



今日から三日間連続して、山形の大型温泉旅館をお届けしたいと思いますが、
最初の二日間は「天童温泉」です。
 天童市は、将棋駒の生産地として知られる、県内屈指の大型温泉地ですが、
ここに湧く温泉は1886年(明治19年)、灌漑用水確保のため鎌田原に井戸を
掘った折偶然に湧出した温泉で、そのため当初は鎌田温泉と称していました。
 その後、1911年(明治44年)に高温の源泉が発見されて、今の天童温泉に
改められました。
現在では約30軒の旅館・ホテルが、街の目抜き通りに軒を連ねております。

【天童温泉「天童ホテル」のワンポイントPR】
収容人数649名、客室数114室と、天童温泉で最大規模を誇るのが同ホテル
ですが、玄関を入ったロビーラウンジは、三層吹き抜けのゆったりした空間で、
旅の始まりを優雅に演出します。
 又、ロビーラウンジから眺める庭園の三段大滝を、もう一階下から見上げる
男女別大浴場も、このお宿ならではの心憎い演出でした。

2012/11/17

今季の冬鳥「ベニマシコ(紅猿子)」



昨日はお天気も良く、野山の冬鳥を捜しに、太白山自然観察の森に向かいました。
 自然観察センターの玄関では、レンジャーのKちゃんが朝のお掃除中で、しばし
立ち話で冬鳥情報の入手ですが、センター周辺で「ルリビタキ」を見かけるようです。
 あとは、佐保山林道の青門付近での「ベニマシコ(紅猿子)」ということですが、
この日も赤いお猿さんは何度も撮影に失敗します。
 2時間ほどの鳥撮りの後、センターの水場でのどを潤し、さあ!、諦めて帰ろうと
した時に、駐車場の方からあのフィーフィーの鳴き声が聞こえてきます。
 そっと近づいてみると、いました!、いました!
写真は笹藪の中から、少し上に出てきてくれた嬉しいショットです。(感謝!感謝!)

【昨日のひとり探鳥会の成果】
  ベニマシコ、ジョウビタキ、アオジ、ホオジロ、シジュウカラ、ヤマガラ、ヒガラ
  エナガ、オナガ、ヒヨドリ  以上10種

2012/11/16

今季の冬鳥「ジョウビタキ(尉鶲)」



昨日の鳥は、まず「オオハクチョウ」をご紹介しましたが、今日の冬鳥は
「ジョウビタキ(尉鶲)」のメスです。
 オスは灰白色の頭上と黒い顔、そして橙色の下面に白い紋付きを着て
いますが、メスの全身は灰褐色で腰と尾羽の両側が橙色です。
 オスと違い全身が薄い分だけ、顔立ちがハッキリしており、丸い目と
その表情が愛らしいんですよネ~!!
オスは逃げ足が速いのですが、見返り美人のメスは良い子でしたよ!!

2012/11/15

今日の野鳥「コサギ(小鷺)」





今、広瀬川でお元気なのが、前回ご紹介した「ユリカモメ」の集団20~30羽、
そして「コサギ(小鷺)」の集団12~3羽といったところです。
 冬鳥では、コガモ、マガモ、オナガガモ、そしてカワアイサが到着しましたが、
あまり良い被写体にはなりません。
まあ、今日は「コサギ(小鷺)の立ち幅跳び」でご勘弁いただきましょうかネ!!

2012/11/13

太白山の花「ツクバネの実と羽根」



秋に実る果実「ツクバネ(衝羽根)」の魅力は、何と言っても4枚の羽根が
ついた実の愛らしい姿でしょう。
 実を飛ばしてみると、まるでヘリコプターか竹トンボのように、くるくると
羽根が回りながら落ちてきます。
 名前の由来は、お正月の「羽根突き」の羽に似ているからということです
が、「ツクバネ」と「オイバネ」のどちらが元祖なのかは不明のようです。

【滝廉太郎・作詞作曲、「お正月」歌詞】
  もういくつねるとお正月
  お正月には 凧あげて
  こまをまわして 遊びましょう
  はやくこいこいお正月

  もういくつねるとお正月
  お正月には まりついて
  おいばねついて あそびましょう
  はやくこいこいお正月