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2012/05/31

仙台のブナ林、春の観察会「眠れる森の妖精」


仙台のブナ林と水・自然を守る会の「春の観察会」は以前登場させましたが、
今回の観察会で、大変貴重な発見をされた方がおられます。
それは、残雪の中でうずくまり静かに眠る小動物「ヤマネ」でした。
 自らの体温で窪んでしまった残雪に鞠のように佇む姿に、皆さん思わず
「可愛い~!!」で、「起こさないでおこう!!」となったようです。
私はシンガリを務めており、この姿を見ておりません。(悔し~い!!)

後日、仙台市科学館で写真から「ヤマネ」であることが確認されたそうです。
 学芸員の推測では「何らかのハプニングで雪面に転落し、ヤマネが夜行性
であることから、じっとその場に留まっていた結果、体温で周囲の雪が溶け
て体がすっぽりと収まる凹みが出来たのだろう!」というものでした。
この顔をご覧になりたい方は、ネット検索でたくさんの写真が出てきますよ。

なお、前回の記事を見ていない方はこちらもご覧ください。
http://blogs.yahoo.co.jp/hitounimegumare/29067465.html

2012/05/30

今日の野鳥「メジロパパのぼやき」



この日は、林道わきの草地で「メジロ(目白)」が可愛らしいことをしており、
サンデー毎日の年寄りとしては、羨ましくてちょっかいをかけてみました。

【「メジロパパのぼやき」】
「やあ!、お久しぶりだネ~!!」
「忙しそうに、何やっとん(?)」
「見りゃ~!、分かるやんけ!!」
「新しい、ペット!!、ペット!!」

「おやおや、朝からご機嫌斜めだネ!!」
「AKBの背の高い子に似た、可愛い奥さんと一緒だろ!!」
「それがな~!、おっちゃん聞いてくれる!!」
「あの可愛かった麻里子が、今や上から目線の麻里子やで!!」
「もう、鳥使いの荒いのなんのって!!」 「ふう~!!」

「そう言えばおっちゃん!、SKEの珠理奈(じゅりな)が好きやったな!!」
「今、総選挙でトップ10に入っているやん!!」
「いいよな~!、すべてをやり終えた、お天気オヤジは!!」
「んっ!!、どういう意味(?)」                     (おしまい)

ちなみに、AKB48の新曲は初週で161.7万枚とか、凄い時代だネ~!!

2012/05/29

花と蝶「ミツバウツギとクロアゲハ」



昨日は太白山の林道で出会った「カラスアゲハ」を載せましたが、同じ場所
にもう一頭、違う蝶が飛び交っておりました。
 3本のミツバウツギの木を行ったり来たり、なかなか落ち着いて撮らせて
くれませんが、白い帯を見せてくれた証拠写真です。

【クロアゲハ(黒揚羽)の特徴】
ご覧の通り翅の表裏とも真っ黒で、裏面には後翅外縁に赤斑が並び、日本
産のものには尾状突起があります。
 そしてオスには後翅前縁に白い帯が見られ、この白い帯は時間の経過と
共に黄色みをおびてきます。
 春型は夏型より小型で、赤斑が発達し、色もより濃い黒色をしていますが、
年に2~4回、4月から8月ごろまで発生します。
 ジャコウアゲハやオナガアゲハ、カラスアゲハなどに比べて、尾状突起が
短いのが見分けのポイントですかね。

2012/05/28

花と蝶「ミツバウツギとカラスアゲハ」



ここ太白山には、この子が本命で通っているわけではないのですが、この半月
3度共、その鳥には見放されております。
 この翅の先端に付いている波の模様の色がアイリングで、尾の長い鳥さん!
そう!、あの「サンコウチョウ(三光鳥)」なのですが、撮影には至りません。
 この日も、林道を往復する中で囀りだけは聞こえてくるのですが、画像として
物にすることは出来ませんでした。

【カラスアゲハ(烏揚羽)の特徴】
日本では北海道から沖縄まで全土に分布する、ポピュラーなアゲハチョウで、
本州南部では年に2~3回発生して4~9月頃に見られます。
 基本的には市街地で見かけることはなく、ここ太白山自然観察の森など野山
で暮らしております。
 オスには前翅に黒いビロード状の毛がありますがメスにはなく、メスはオスに
比べて後翅の赤斑が目立つのが特徴です。
 この日も、林道のあちこちに咲いている“ミツバウツギ”の蜜を求めて飛び交い、
爺の寂しいこころを慰めてくれましたとさ。 (トホホ!!) 

2012/05/27

今日の野鳥「亜麻色の髪の乙女」



この子が今回のシリーズの一番小さな子で、「コサギ」の全長約60㎝に対し
約50㎝と、「アマサギ(亜麻鷺)」は一周り小さくなります。
 その名の通り、頭部から後頸・胸・背面は亜麻色というか橙黄色で、ほかは
白い衣装となっています。 又、クチバシも橙黄色で、足の黒を除けばキレイ
なツートンカラーのオシャレさんです。
 そして婚姻色になると、アイリングと目先が赤紫色をおび、クチバシは赤くて
先端が黄色くなってくるんです。

【今日の野鳥「亜麻色の髪の乙女」】
   亜麻色の 長い髪を
   風が やさしくつつむ
   乙女は胸に 白い花束を
この年になると昔を懐かしがるもので、この曲の出だしからスタートしました。
 我が青春時代、グループサウンドと呼んだバンドの“ヴィレッジ・シンガーズ”
のヒット曲で、最近では“島谷ひとみ”が花王のCMソングでカバーしました。
ああ、その“島谷ひとみ”も、今はどうしているんだろう!! (回顧!回顧!)

なお余談ですが、冬場になるとこの亜麻色が消えるので、他の白いサギたち
と見わけがつきにくくなるんですよね。

2012/05/26

初夏の装い「コサギの赤味」



昨日は「チュウ」でしたので、今日は「ショウ」になりますが、「ショウサギ」ではなく
「コサギ(小鷺)」です。
 この子たちの夏羽の特徴も、背面と胸の飾り羽が長くなりますが、一番目立つ
のは“2本の長い冠羽”です。 ただし、幼鳥や若鳥には飾り羽はありません。
 他の白いサギたちとの違いは、一年を通して変わらない黒いクチバシと黒い足、
そして黄色い足指が目立ちますので、この部分で識別します。

【初夏の装い「コサギの赤味」】
この子たちも、婚姻色では目先の色が変わり、いつも黄色の目先が赤味を帯び、
ご覧の通りピンクに変わっております。
 そして、一年を通して変わらない黄色の足指も、やや赤味を帯びて赤黒くなって
いますね。
足指まで見える良いところに出てきてくれ、最後は高笑いの大サービスでした!!
「おっちゃんも、好きやな~!!、ガハハハハ…!」 と言ったところでしょうか。

なお、このシリーズは明日の「アマサギ」で最終回となります。 (飽きたよね!!)

2012/05/25

初夏の装い「チュウサギの虹彩」



“ダイ”の次は“チュウ”になりますが、この子は何を頑張っているのでしょう。
 ご覧のような白い体の、背面と胸元には飾り羽がありますが、思いっきり
毛羽立たせて「花嫁募集中」と言ったところでしょうか。
 この子たちも冬は黄色のクチバシが夏には黒色に変化します。
目先は黄色いですが、夏にはやや緑色味をおびてくるようです。

【初夏の装い「チュウサギの虹彩」】
“虹彩(こうさい)”とは、カメラの絞りにあたる目の一部分ですが、婚姻色は
赤橙色で、「目の色を変えて異性を追いかける」のは、この子たちの世界も
人と同じなのでしょうね。
 チュウサギは、仙台ではこの時期この場所で見る以外に出会いの少ない
鳥ですが、何時もは何処で暮らしているのかな。

2012/05/24

初夏の装い「ダイサギの青味」



一昨日、「コサギ」と間違えて掲載した「ダイサギ(大鷺)」ですが、こんな
雑草地で何をしていると思いますか(?)
 2枚目の写真のクチバシをご覧ください。(爪楊枝ではありません!)
実は、枯れ草の茎を巣の材料として、せっせと集めているんですよね。

【初夏の装い「ダイサギの青味」】
前回、単純に間違えましたのは、このクチバシの色なんです。
 冬は黄色なんですが、夏になると婚姻色の一つとして黒に変化します。
そして、アップで見ると目先の部分がオシャレに青味を帯びていますね。
 この青味はしばらく残りますが、クチバシは徐々に黄色みが増えて、
繁殖が終わる頃には黄色一色になります。

ちなみに、「コサギ」のクチバシは一年を通して真っ黒のままなんです!!
さらに目先の部分はピンクに変わりますが、近日中にご紹介いたします。

2012/05/23

今日の野鳥「いのちの理由(わけ)」



昨日の仙台の天気予報は午前中曇りのち雨でしたが、朝に「コサギ」をアップし
(鳥友さんからのご指摘で「ダイサギ」に訂正)、今季はこの子たちのコロニーを
訪ねていないことに気づきました。
 水鳥たちの楽園「蒲生干潟」は、昨年の津波で壊滅的な被害を受け、多くの
サギ類たちは仙台港に近いキリンビール仙台工場に身を寄せております。
 昨日確認したサギの仲間は、「コサギ」「チュウサギ」「ダイサギ」「ゴイサギ」
「アマサギ」の5種でしたが、観察を続ければ他にもいるかも知れません。
 トラックのガンガン通る産業道路と、工場との間の緑の緩衝地帯の林の中で、
今年も健気に子育てが始りました。

その第一回目は、抱卵中の「ゴイサギ(五位鷺)」に巣の風景を見せていただき、
新たに「初夏の装いシリーズ」を加えて、全5回で実況報道いたします。
 昨日火曜日はNHKの歌謡コンサートですが、岩崎宏美がさだまさし作詞作曲
の「いのちの理由(わけ)」を歌っており、この子たちの詩のようにも聞こえました。

2012/05/22

今日の野鳥「ダイサギ(大鷺)」



先週末はあちこち動き回りましたので、だいぶネタ枯れの状態です。
今日は「ダイサギ(大鷺)」の着水シーンでもご覧いただきましょう。
説明は不要ですね。 非常にやわらかな着水です。

今日は仙台港傍の、この子たちのコロニーを見学に行こうかな!!

2012/05/21

仙台のブナ林と水・自然を守る会「春の観察会」







昨年春、震災の影響で中止とした「ブナ林の観察会」は、好天に恵まれた昨日20日、
28名のご参加をいただき、二年ぶりに開催することができました。
 春の観察会は恒例の「白いダムの見学」ですが、後白髪山の新緑のブナ林と残雪、
吹きだまりの10m近い雪は、お山の頂上まで続いておりました。

【春の観察会~白いダムの見学~】
ご覧いただく雪の壁は、約300m下の大倉川の支流のひとつ矢盡沢(やじんさわ)
がつくる、谷筋から冬期に吹き上げる西風が運んだ、大量の雪が稜線にぶつかり
積み上げられて出来たものです。
この時期だけ見られる、日本列島が誇る豊富な水資源を示す貴重なフィールドです。

【今回掲載した写真の解説】
1、「今日のお山は右」 ~ 好天に恵まれた後白髪山
2、「いよいよ登山道へ」 ~ 総勢28名、私はシンガリ
3、「登山道から雪の回廊へ」 ~ 藪こぎもやっと終了
4、「食事処から山頂を望む」 ~ 山頂まで続きます
5、「お料理風景」 ~ 春は恒例の山菜の天ぷらです
   (食材は、こしあぶら・山うど・根曲がりだけ・はりぎり、そして持参のマイタケ!)
6、「お食事風景」 ~ お皿はほう葉を準備し、てんこ盛り食べ放題でした!!

そしてそして、「シドケの醤油漬け」の差し入れ、Aさんありがとうございます!!

2012/05/20

今季の夏鳥「ボクじゃ、ダ~メ(?)」



昨日は「仙台青葉まつり」の宵祭りでしたが、早朝の鳥見は太白山でした。
 実は2日前に、今季初となる「サンコウチョウ(三光鳥)」の姿を捉えます
が、残念ながらカメラに収めることは出来ず、お天気に恵まれた今日こそ
は!との意気込みでした。

しかしながら、昨日も3度のチャンスをもらいながら、撮影できる距離では
なく、肩を落としてトボトボと駐車場に戻る時のことです。
 同じ夏鳥の「キビタキ(黄鶲)」♂が、「ボクじゃ、ダ~メ(?)」と顔を出して
くれました。 「ほんとに君は、気配りのある良い子だネ~!!」

2012/05/19

初夏の風物詩「仙台・青葉まつり」





去年は大震災の影響で中止となりました「仙台・青葉まつり」ですが、今年は
“今こそ!伊達の心を発信!”をスローガンに、19日宵まつりが始りました。

明日は本まつり、豪華絢爛!杜の都・仙台の時代絵巻巡行、そして祭りの〆
は各祭連から集まった約1,800名の“すずめ大流し”となります。

一枚目は、市民広場での開祭式と恒例の鏡割り、中央は“すずのすけ”君!!
二枚目は、すずめ踊り中央通流しで目に止まった、笑顔美人の「姐組」を!!
三~四枚目は、お祭りムードアップに好きなアングルを追加してみました。

なお、「青葉まつり」「すずめ踊り」の由来は、昨年の投稿記事をご覧ください。
http://blogs.yahoo.co.jp/hitounimegumare/24810949.html

2012/05/19

今季の夏鳥「オオヨシキリ(大葦切)」



今の時期、広瀬川の河原で唯一賑やかな鳥が、この「オオヨシキリ(大葦切)」です。
 体の上面は黄色みのあるオリーブ褐色で、♂はアシの茎や小枝に直立した姿勢
をとり、ギョギョシ・ギョギョシ・ケケシ・ケケシ・チカチカなどと煩く囀ります。

夏鳥として九州以北に渡来し、川岸や河口、海岸、湖沼等のアシ原に暮らしますが、
広瀬川のお散歩道では広瀬橋から河原に下りて、川下の千代大橋方面にはアシ原
が残っており、この子たちの数少ない生息場所なんです。
 ご覧の通り、大きな口の中の橙赤色がトレードマークですが、アシの茎を切り裂き、
餌の昆虫を捕ることが名前の由来です。

今日の鳥さんは画像がやや小さいので、右下の「虫めがね」もご利用くださいネ!!