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2011/03/08

今日の名湯「佐賀・嬉野温泉“椎葉の湯”」



武雄温泉同様歴史のある古湯で、「肥後風土記」(713年)に「東の辺に湯の泉ありて能く、
人の病を癒す」と記され、江戸時代には長崎街道の宿場町として栄えました。
又、お茶の産地としても有名な地で、おだやかな山里の風景を残す愛らしい町です。
 さて、ぬめりのあるお湯は、ナトリウムを含む重曹泉で、角質化した皮膚をなめらかにし、
みずみずしい肌を蘇らせることから、日本三大美肌の湯とも呼ばれております。

【建物の雰囲気が造り出すもの】①
この温泉地には、古くから地元の公衆浴場として親しまれてきた古い洋館がありました。
 しかし、寄る年波には勝てず、利用客の減少や老朽化を理由に1996年に閉鎖し、
大正13年に建てられた「古い洋館」は、川の畔で静かな眠りにつきました。
 それから14年後の2010年4月、地元の強い要望で再建された「シーボルト館」は、
外観こそ昔の姿を再現しておりますが、色合いがやや強く私には馴染めません。
 でも、入口には沢山の車が止められており、男女別の大浴場も5つの貸切風呂も休憩室
も、さぞや大勢の人で賑わっていた事でしょう。

【建物の雰囲気が造り出すもの】②
私たちが温泉街の喧騒を離れ、静けさを求めて向かった先は、大正屋の別館「椎葉山荘」、
その山荘の外湯の大露天風呂が「椎葉の湯」でした。
 最初に外湯の建物、次に山荘、そして露天から内湯、内湯から露天を並べてみましたが、
自然をふんだんに活用した設計は、本家椎葉山荘にもひけをとらない温泉施設で、口煩い
温泉ファンを唸らせるセンスが伺えます。
 外来入浴も9時から21時まで受け付けており、この抜群のロケーションの中の湯船が、
タオル・バスタオル付きで1,000円は、良心的な価格設定と感じました。

2011/03/07

今日の名湯「佐賀・武雄温泉“殿様湯”」



三泊四日の「九州・湯あたりの旅」を終え、先ほど自宅に戻ってまいりました。
 福岡空港を飛び立つと1時間40分で仙台空港に着きますので、世の中は便利になり
ましたが、今は海外よりも国内旅行の方が高くつきますね。
 出発前のMyブログで、1300年の歴史と風情漂う楼門と新館、今は使われていない
浴室をご紹介しましたが、本日は、今も現役の“殿様湯”がご登場です。

【温泉遺産の貸切湯“殿様湯”】
二つのアングルでご紹介する貸切湯は、江戸時代中期に造られた城主鍋島氏の専用
風呂で、浴槽にはすべて大理石が使われています。
 1826年(文政9年)、武雄を訪れたオランダ商館医シーボルトが鍋島氏より特別に
許され、この湯に入った時の印象を「江戸参府紀行」に紹介しているようです。
 部屋に入ると4畳半と3畳の控室があり、廊下を進んで一階下りたような位置に、
この何とも言えない空間が、今に残されておりました。

【今回の湯巡り一覧、入湯順】
本日以降どんな順番で湯巡りをご紹介するか決めていませんが、今回3日間で廻った、
4県12温泉14湯を入湯順にご紹介いたします。
 ①ここ、②嬉野「椎葉山荘椎葉の湯」、③二日市「博多湯」、④宝泉寺「石櫃の湯」
 ⑤川底「蛍川荘」、⑥奴留湯「共同浴場」、⑦満願寺「温泉館」と「露天風呂」
 ⑧黒川「地蔵湯」、⑨黒川「穴湯」、⑩黒川「山河旅館」、⑪赤川「赤川荘」
 ⑫筌の口「山里の湯」、⑬塚原「火口乃泉」、⑭由布院「下ん湯」
以上ですが、皆々様にとって「思い出深い場所や温泉」はありましたでしょうか(?)

2011/03/01

今日の名湯「国指定の重文建造物」②



昨日は、国指定重要文化財の新館と楼門の2つを、現地にあった案内板と共にご紹介
いたしました。
 今日は、内部にあった説明書きと、お湯は引かれておりませんが、何とも芸術性の
溢れる、可愛らしい浴槽をご覧いただきましょう。

【新館内部に残された歴史と伝統文化】
ここ武雄温泉は、文禄・慶長の役の際、名護屋城に集められた多数の兵士が入浴に
訪れますが、兵士に対し、他の入浴客に迷惑をかけないようにと、豊臣秀吉が示した
朱印状「入浴心得」が残されています。
 江戸時代には、長崎街道の宿場町として栄え、歴史上名高い宮本武蔵やシーボルト、
伊達政宗や伊能忠敬などが入浴した記録も残されているようです。

【大正時代にもあった貸切湯(家族湯)】
昨日ご紹介した案内板の末尾に、男女大浴場2室、上々湯3室と記載されていますが、
浴室内部の芸術性溢れる設計と色彩、そして浴槽は大理石を使用した一品です。
 おそらく、上が男湯、下が女湯と思われますが、出来たらお湯を張って、この雰囲気
に浸ってみたいですね。 そして、上々湯3室はこれほど美的ではないので載せては
いませんが、九州には大正時代から、貸切湯(家族湯)の伝統があったんですね。

現在この敷地内には、「元湯」「蓬莱湯」「鷺乃湯」という三つの共同浴場と、「殿様湯」
「家老湯」「柄崎亭(五室)」という七つの貸切湯(家族湯)があります。

2011/02/28

今日の名湯「国指定の重文建造物」①



今朝の仙台市街部は、残念ながら天気予報の通り雨、山間部はおそらく雪でしょう。
 さて今日は2月最終日の月曜で、今週金曜日には「福岡空港」に立っております。
旅行初日は、福岡から日帰りで佐賀県の武雄・嬉野方面へ、久しぶりの共同浴場を
廻ってみる予定です。
 その第一湯が、1300年の歴史あるいで湯「武雄温泉」ですが、掲載の写真は
記念館となっており、現在は使われておりません。

【国指定重要文化財、武雄温泉新館及び楼門、2棟】
武雄温泉の新館と楼門は、武雄温泉組(現在の武雄温泉株式会社)が、辰野・葛西
建築事務所に設計を、清水組(現在の清水建設)に施工を委託し、大正3年(1914)
に着工、翌4年に竣工しました。 辰野金吾は唐津出身で、明治から大正期にかけて
我が国の建築界における第一人者として知られています。
 この新館と楼門は、晩年の大作と言われる東京駅と同期の作品ですが、現存する
中で数少ない木造建築であり、辰野の設計による佐賀県内唯一の建築物です。
 また、正面に竜宮門をおく配置計画、複数の浴室と休憩室を一体化した施設計画
など、保養施設の歴史を知る上でも重要なことから、国の指定を受けました。

確か、上の新館脇にあった案内板を掲載したものですが、これぞ歴史と伝統文化です。
下の楼門は新館2階から撮ったもので、現在の共同浴場は右側の赤褐色の屋根です。
明日はパート2、大正浪漫の香りがただよう、浴室内部をご覧いただきます。

2010/09/07

立ち寄り湯「佐賀・熊の川温泉“湯招花”」①



9月3~5日の「九州秘湯の会」は、まずは大本命の“長湯温泉”からご紹介しましたが、
これからは入湯順に戻って、個性あふれる温泉たちを登場させましょう。
 初日は仙台からの移動日なので、日帰りコースを物色しましたが、「単純弱放射能線」
という泉質と、泉温43℃・PH9.48の肌に優しい温泉に惹かれました。

【贅沢な環境の日帰り入浴施設】
佐賀の奥座敷とも言われる“古湯温泉”、そこから川上川河畔を4㎞ほど下ったところに、
日本でも有数なラドン含有量を誇り、湯治場として栄えた“熊の川温泉”があります。
 その静かな温泉街の手前の国道沿いに、温泉スタンドと日帰り入浴施設“湯招花”が
完成したのが、今から10年ほど前になります。
 料金は一人1,200円とこの界隈では割高ですが、玄関から施設へのアプローチも、
その内部も実にご立派なものでした。

【何とも心配な日帰り入浴施設】
今回は昼食を兼ねて飛び込んだので、2時間程度は施設内にいたのですが、私たちを含
めてお客は10人程度、今日は平日ですがこれで経営が成り立つのでしょうか。
 土日に訪れてみれば、また違うのかもしれませんが、男女共に室内風呂5・屋外風呂4、
そして家族湯が大小5、施設の維持費用だけでも大変と思う貧乏人でした。
下の写真は、明るく開放的な家族湯の小、60分でプラス部屋代1,000円でした。

最後になりますが、温泉施設そのものには何の不満もございません。 (念の為に!!)