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2012/10/02

実験浴場の「船小屋温泉“すずめの湯”」





今回、9/28~30九州の湯巡りですが、旅のスタートはここから始まりました。
 ここ船小屋温泉は、江戸末期から200年の歴史を持つ温泉郷で、矢部川を
挟んで船小屋温泉と新船小屋温泉からなっております。
 最後の写真が温泉郷の中心に位置するレトロ調の船小屋鉱泉場で、豊富な
炭酸泉は鉄分が多いことも、特徴のひとつでした。
 明治から昭和初期まで湯治客で栄えた船小屋温泉も、周辺の温泉地の隆盛
に伴って次第に衰退し、昔々は2つあった鉱泉浴場も消え、温泉旅館も数軒に
減ってしまいました。 そして、日帰り客が炭酸泉を味わえるのは、温泉源公園
に沸いている足湯と飲泉場のみになっておりました。(3.4枚目)

【実験浴場の「船小屋温泉“すずめの湯”」】
そこで、昔の船小屋温泉卿の賑わいを取り戻すべく、2010年3月に実験浴場
として公衆浴場「すずめの湯」が誕生しました。
 仮設というにはご立派な施設ですが、実験的な浴場のため、待合所や売店等
は無く、すぐ脇に受付の建物と自販機が置いてあるだけです。

ご一緒したご近所の常連さんに、湯口の写真を撮らせて欲しいとお願いすると、
人がいた方が公衆浴場らしいと、顔出しOKで写真に収まってくれました。
 この方々にとっても自慢の浴場なのでしょうが、今年の7月からは営業時間
が金・土・日の週三日、11:00~17:00となりました。

なお、船小屋鉱泉場はクセが強いですが、前にご紹介した対岸の長田鉱泉場
はクセが少なくスッキリとした炭酸泉で、連日多くの方で賑わっています。
 http://blogs.yahoo.co.jp/hitounimegumare/18319758.html

2011/09/09

立ち寄り湯「福岡・玄竹温泉“鷹取の湯”」



明日は終日、松島湾での海釣りなので、朝倉の傍の立ち寄り湯をアップいたします。
 ここ玄竹温泉“鷹取の湯”は、標高802mの鷹取山のふもと、およそ1,500mの
地下から掘削自噴するお湯で、福岡県内では一番高温(63.6℃)のお湯が、毎分
260ℓ湧出しているという、アルカリ性単純温泉の美人の湯です。

【本物温泉が自慢の日帰り入浴施設】
ここは男女別の半露天風呂とミストサウナがありますが、正面の露天風呂の壁にも、
しっかりと自己主張が貼ってありました。 
  一、加水なし(気温の高い時のみ加水します)
  二、加温なし
  三、循環ろ過なし(毎日湯は入替)
  四、入浴剤、消毒薬使用なし
実は、「東北の温泉バカ」もこういう拘りは好きなんですよね。
なお、入浴料は大人400円で、のんびり休憩付きの場合は800円でした。

【おもしろ温泉パート2はペットと入浴】
この施設にも、貸切風呂(一時間1,500円)が2つありましたが、そのうち一室は
ペット専用浴槽付きの貸切湯で、ペット一頭1,000円とか!、やはりワンちゃんは
高くつくんですよね。

九州の温泉は、パソコンに一定条件を入れて検索すれば、何でもありそうですネ~!!

2011/09/09

ふだん着の温泉「福岡・原鶴温泉“花農家”」



今回の九州の旅は、別府の湯からスタートし、一旦歴史の旅にスライスしましたが、
福岡空港に到着してご近所を廻ったのが2つの歴史の旅で、最初に向かった先は、
昼食を兼ねた朝倉市の原鶴温泉「花農家」でした。
実は、九州はこういう面白いスタイルの温泉や、家族風呂が多い地域なんですよね。

【福岡最大の温泉地“原鶴温泉”】
九州の大河・筑後川に点在する筑後川温泉郷の一つ原鶴温泉は、四季折々の豊かな
自然に恵まれた筑後川の岸辺に、大型ホテルや旅館が立ち並ぶ、福岡県随一の規模
といわれる温泉地です。
 開湯120年を超えるこの温泉は昔、川へ釣りに来た人が、一か所だけ雪の積もって
いない場所を見つけたのが発見のきっかけといわれております。
 この温泉街の中で、唯一小高い山の頂上に建つのが「ビューホテル平成」で、その
すぐ真下にある別棟の食事処が「花農家」です。

【お食事処“花農家”の魅力とは】
このお食事処では炭火焼を始め、こちらの女将の出身地長崎県島原地方の郷土料理
「六兵衛」(さつま芋を粉にしてお蕎麦のようにこねたもの)等、どこか懐かしさを感じる
料理を揃えており、千円札でおつりがくる優しい値段のお店です。
 温泉のキャッチフレーズは、「和みの湯でゆったりと!、家族風呂でにぎやかに!」
となっておりますが、二枚目の建物の正面部分が男女別内湯「和みの湯」で、階段を
下りたその下には2つの「家族風呂」がありました。
(先に食事をすれば、和みの湯600円が400円になる入浴割引券がもらえますよ)

どちらも眼下に筑後川と平野部を望む、抜群のロケーションでしたよ。 (感謝!感謝!)
なお、この地がNHKふだん着の温泉に放映されたのは、2000年8月27日のことでした。

 

2011/03/26

今日の名湯「福岡・二日市温泉“博多湯”」



お風呂に入れない「腹いせ」ではありませんが、「温泉バカのシリーズ」を再開したいと
思います。 皆様にはこの時期不謹慎と思わず、気楽にお付き合い頂ければ幸いです。
 さて、昨日の投稿は最終入湯の由布院温泉でしたが、二日目のスタートはビジネス
ホテルでの朝食後、斜め前にある公衆温泉浴場「博多湯」での朝風呂でした。

【万葉の時代からある九州最古の温泉場】
ここは、大宰府天満宮の南西部に位置し、福岡市中心部から電車で30分足らずという
アクセスにも恵まれた、九州最古の温泉として知られております。
 私の九州の旅の前後泊は、ここ二日市温泉のビジネスホテルを常時利用しており、
高速道路が目の前を通り、福岡空港への高速バス停もあります。
 開湯は1300年前、万葉の歌にも詠まれた由緒ある温泉で、大宰府政庁が置かれ
ていた頃から「吹田の湯」と呼ばれ栄えていたようです。
温泉街には、山上憶良や大伴旅人の歌碑や説明書きが、あちこちに転がっています。

【創業から250年の源泉かけ流しの湯】
この温泉浴場は、創業万延元年(1860年)という長い歴史があり、すぐ向かい側には、
市営の「御前湯」も出来ましたが、源泉かけ流しのこのお湯が大好きです。
 御前湯が200円、こちらは300円とやや高いですが、源泉かけ流しの薄い硫黄臭を
感じ、体を包み込む湯触りを楽しむひと時は最高です。
 下の写真は、9:00オープンと共に飛び込み、周りの方々が服を脱いでいるスキに、
バカ丸出しでカメラに収めたものです。
昔々は、楕円形の小さな浴槽が2~3個ありましたが、今の浴室内はこんな感じです。

2010/09/09

鉱泉場「福岡・日本一の炭酸水“長田鉱泉”」



初日は、飛び入り(入れ!)の“大川昇開橋温泉”で、周囲も大分うす暗くなりましたが、
当初の予定通り“長田鉱泉”に到着いたしました。
 ここの鉱泉の何が日本一かと言うと、炭酸の含有量が日本一だそうで、すぐ近くには
広い駐車場もあり、お二人の方が炭酸泉を運んでおりました。
 でも、量が半端ではなく、段ボール箱に四合瓶10本、これを5箱とポリタンク3つ!!
お聞きしたら、ご家族一か月分の使用量を、毎月こうして運んでいるとのことでした。

鉱泉場の営業時間は6:30から21:00まで、1分間10円(6~7リットル程度)、
なかなか美味しかったですが、説明は下の写真「長田鉱泉のご案内」に譲ります。

【長田鉱泉の効果を高める飲み方】
胃腸病、慢性消化器病、慢性便秘に効果があると言われている健康の水です。続けて
飲むことで効果が出てくると思われます。朝起きてすぐ、空腹時にコップ1~2杯飲むと
吸収が良く特に効果的です。

【長田鉱泉のおいしい飲み方】
カルシウムやマグネシウムなど天然ミネラル・イオン分が豊富に含まれていて、よく冷やし
て飲むと、とてもおいしいですよ。又、自然の味覚と共に、お茶・炊飯・珈琲・焼酎ウイスキー
の水割り、甘味を加えて天然サイダ―等に愛飲すれば…

【長田鉱泉のおいしさの秘密】
地質学者によると、天然鉱泉水は海中で回転しながら順番に堆積して出来る山地という
ことです。この地層には海中のいろんなミネラル成分や人智では分からない成分が
含まれています。このミネラル分が1%ぐらい含まれている水が理想的なおいしい水…

2010/09/08

立ち寄り湯「福岡・大川昇開橋温泉」②



初日、熊の川温泉“湯招花(とうしょうか)”でのんびりした後は、もう一つの訪問先、
日本一の炭酸泉を旗印にしている「長田鉱泉」でした。
 佐賀県のド真ん中から有明海に近い諸富町に入り、筑後川を渡る際にもの凄い
光景を見つけ、懐かしさのあまり急遽・観光コースに変更です。
 そして又々、面白い看板を発見!「大川昇開橋温泉」!、あまりにも出来過ぎで、
到着するまで心躍るひと時でした。 (完全に温泉バカ!)

【筑後川昇開橋(しょうかいばし)】 (平成15年5月、国指定重要文化財)
九州一の総延長を誇る大河!筑後川は、潮の干満差が大きい有明海に注ぎ込んで
おりますが、ここは丁度その河口付近になります。
 昔、渡し船しか交通手段がない時代、河口の広大な川幅と有明海の大きな潮位の
影響で流れも速く、人々はここでしばしば足止めされたと言われております。
 この筑後川昇開橋が完成したのは昭和10年、旧国鉄佐賀線の筑後川橋梁として
開通し、昭和62年にその役割を終えました。 (でも綺麗な歴史建造物です!)

【源泉100%、完全換水かけ湯方式】
何とも物々しい表現ですが、ここの温泉施設のチラシをそのまま掲載しました。
 要は、源泉100%の湯を、毎日、浴槽から湯を抜いて、清掃後にお湯で満たして、
かけ流しの状態にしている、最も衛生的な管理方式ですよ!ということでした。
 源泉の大きな浴槽はあつめ・ぬるめと二つ、奥には露天風呂も備えられており、
男湯の浴室には20名以上のお客が“おらが町の温泉”を楽しんでいました。
上の写真は、ちょうどこの浴槽から眺めた、“夕暮れの昇開橋”です。