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2023/07/14

湯めぐり雑感「懐かしい峠の風景を求めて」

冬季休業を終えたばかりの山奥の温泉宿から、JR奥羽本線の「峠駅」で待つように言われたのは、今からざっと15~6年前のひとり旅でした。
 到着して驚いたのが何ともレトロな駅舎で、しかも面白いシェルター構造、更にJR奥羽本線の駅を山形新幹線が高速で通過するという光景でした。
 あれから「秘湯の会のスタンプ帳」を何回押したことか、でも近くにあった懐かしいお宿が一軒、また一軒と姿を消すのが山形県飯豊地方の悲しい温泉事情です。

◇ JR奥羽本線「峠駅」は、山形新幹線の通過駅
ここ「峠駅」は、島式ホーム1面2線のある地上駅で、警報機と遮断機付きの構内踏切がある珍しい構造の無人駅でした。
 福島と山形の県境である板谷峠は急勾配と豪雪による難所として知られ、山形新幹線開業まで普通列車は「スイッチバック」で登っていました。
 このため、複雑な線路やポイントの切換などの施設が駅構内に設けられ、それを雪から守るため「スノーシェルター」で覆われており、その姿がそのまま残されていました。

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◇ JR奥羽本線「峠駅」は、秘湯のお宿の送迎駅
その「スノーシェルター」内が、秘湯のお宿たちの駐車スペースで、お宿のマイクロバスが早々にお出迎えでした。
 最初に登場するのが滑川温泉「福島屋」、後半の二枚が姥湯温泉「桝形屋」、どちらも大自然の中に溶け込んだ素晴らしい一軒宿です。

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そんな「懐かしい峠の風景を求めて」、来月の湯めぐりが待ち遠しい東北の温泉バカです!!
2023/06/16

NHK-美の壺スペシャル「日本の温泉」(東北編)

最近は遠出の湯めぐりも減り、温泉番組で目の保養をしていますが、先日の日曜日は美の壺スペシャル「日本の温泉」で、懐かしい温泉地の思い出の旅でした。
 九州の温泉地の次は「冬の東北の雪景色」、秋田県の乳頭温泉郷の一つ「鶴の湯温泉」でしたが、この鄙びたお宿は雪景色が特にお似合いです。

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でも新緑の季節も、紅葉の季節も、それぞれに趣があり、今回は雨上がりの新緑を、大露天風呂の乳白色の湯と共にご紹介いたします。

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番組の中盤には、福島県「岳温泉」の雪景色でしたが、毎週温泉街から4キロも離れた源泉の給湯管清掃に向かう、「湯守りたち」の姿には感動すら覚えます。
 そんな温泉街を更に上った高台にあったのが「空の庭リゾート」で、早春のこのロケーションが素敵でした。 その後パソコンが壊れ、今はブログにしか残っていない画像たちです。

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2023/06/15

NHK-美の壺スペシャル「日本の温泉」(九州編)

最近は遠出の湯めぐりも減り、温泉番組で目の保養をしていますが、先日の日曜日は美の壺スペシャル「日本の温泉」で、懐かしい温泉地の思い出の旅でした。
 まず最初に出てきたのが大分県の別府温泉ですが、風情のある共同浴場「竹瓦温泉」と、湯の花製造所として知られる「明礬温泉」、おまけの一枚は「貸切風呂」の並ぶ風景です。

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番組の中程に出てきたのが、佐賀県の「武雄温泉」ですが、ここには国の重要文化財である、建物と楼門が保存され歴史資料館として使われております。
 佐賀県唐津市は、東京駅の設計でも有名な建築家・辰野金吾の故郷で、市からの依頼を受けて設計した木造建築ですが、今は使われていない二つの浴室も芸術的でした。

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そして、現在の共同浴場の奥に隠れているのが旧鍋島藩の「殿様湯」で、復元された浴室は貸切風呂として利用されておりました。

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2022/12/07

湯めぐり雑感「思いでぽろぽろ挽歌の湯(北海道編)」

先月は「思いで迷子の懐かしい秘湯」として、山形県の温泉を二軒紹介しましたが、今回は「思いでぽろぽろ挽歌の湯(北海道編)」として、札幌単身時代から通っていた蘭越町の廃業・閉館の湯宿を紹介いたします。
 まずはニセコ新見温泉「新見本館」ですが、残念ながらすでに6年前に廃業しております。 

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次は、閉館したと聞くニセコ昆布温泉「鯉川温泉旅館」、このロケーションがステキでした。

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最後はニセコ薬師温泉「ニセコ薬師温泉旅館」、内湯も露天も足元湯という優れ物でしたが、長年の積雪で建物が崩壊してしまいました。

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2022/11/26

湯めぐり雑感「思いで迷子の懐かしい秘湯(山形編)」

懐かしい歌謡曲に「思いで迷子」という歌もありましたが、今日は「思いで迷子の懐かしい秘湯編」として、お隣り山形県を彷徨ってみたいと思います。
 まずは一軒目の今は無き温泉は、飯豊町にあった広河原温泉「間欠泉湯の華」で、全国的にも珍しい「入浴できる間欠泉」として有名でした。
 私が最初にここを訪れた時には「野湯」でしたが、この温泉にほれ込んだオーナーが間もなく旅館を建て、「日本秘湯を守る会」小冊子の表紙も飾ったほどでした。
 でも、そのオーナーが突然の病で倒れ、その後まもなくお亡くなりになったようで休業状態が続いております。 思いが引き継がれないというのは悲しいですよネ~!!

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次の「日本秘湯を守る会」廃業のお宿は、「米沢八湯」と呼ばれていた一つで、奥羽本線の板谷駅の近くにあった五色温泉「宗川旅館」です。
 すぐ近くには、皇室御用達の五色温泉スキー場もありましたが、地球温暖化で廃止になると旅館としての個性も薄れ、いつの間にか廃業し建物も撤去されたそうです。
 ずいぶん昔のことになりますが、お宿に泊まった翌朝の散歩で「カモシカ」と出会い、お宿の主人に嬉々として話しをすると、カモシカの歩くコースまで詳しくご存じでした。

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【 あとがき 】
今回「今まで訪れた温泉一覧表」を整理すると、宮城県の入湯した温泉施設数は約190箇所、うち既に廃業・閉館した施設数は40箇所にも上ります。
 お金をバラまくだけの復興支援は、一時的な「目くらまし(猫だまし)」でしかありません。
2022/11/16

湯めぐり雑感「全国旅行支援で一泊二食僅か600円」

今の日本は、12月20日までと期限の迫った「全国旅行支援」で、温泉施設も旅行会社も、そして慣れない旅行好きも大騒ぎをしております。
 本当に旅行好き・温泉好きなら、「全国旅行支援を逆手に取った活用術」も思いつくはずで、今回のテーマは「全国旅行支援で一泊二食僅か600円」です。
 今回の湯宿のモデルは、昨年8月のブログに登場させた蔵王町「鎌倉温泉」で、通常一泊二食6,000円の湯治宿ですが、40%の支援で3,600円、平日の地域限定クーポンを現金とみれば更に3,000円引きとなります。 (適応症はアトピーと皮膚病に効果あり)

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使用した画像は、昨年8月の「東北の温泉バカと鎌倉温泉ものがたり」で、これからはストーブやこたつの暖房費が加算されますが、価格設定が元々癒し系なだけにお安いものです。

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【もうすぐ終わる「全国旅行支援」は庶民の味方(?)】
   今回の事例ではありませんが、20,000円の宿泊代なら実質負担12,000円、
   10,000円の宿泊代なら実質負担3,000円(例:鳴子温泉の東多賀の湯)、
   5,000円の宿泊代なら実質負担はゼロ!!、ここまで安いのが一番お得かな!!
でも、感染者数は徐々に右肩上がり、しばらくお休みいただくか、小さな宿を探しましょうか。
2022/11/11

湯めぐり雑感「青根温泉・不忘閣と新湯ものがたり」

楽しい酒宴と温泉の効果で爆睡した翌日は、朝の光を味方にした晩秋の「青根温泉・不忘閣」を撮ろうと、重い足取りで周囲をのんびり散策しました。

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三枚目の右角にあった新館の建物が、長年の風雪に耐えられず最近撤去されましたが、その地下部分にあったのが珠玉の浴室で、この湯宿のもう一つの源泉「新湯」でした。

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正門の脇を通り抜け、その「新湯の浴室」を見下ろすと、中身はこんな造りになっていました。
 今は工事中となっていましたが、浴室を作るためにはその上の建物も作る必要があり、前回の「大湯」「蔵湯」同様、また2~3年の月日がかかるものと思われます。 

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